「仕事が上手くいかない…なんだかやる気が起きない」
「今の収入だけじゃ、将来が不安で押しつぶされそう…」
生きていれば、誰しもがネガティブな感情に囚われてしまうことがありますよね。
それは決して特別なことではありません。
そもそも「ネガティブ」とは、「消極的、否定的な」という意味を持つ言葉。
日本では一般的に、「消極的な姿勢」「否定的な考え」「マイナス思考」「後ろ向きな捉え方」などがネガティブな感情として認識されています。
もしあなたが、ネガティブ思考にとらわれ、常に気持ちが沈み、やる気が湧かず、不安ばかりを感じる毎日を送っているなら、それはネガティブな感情に心が支配されているサインかもしれません。
この記事では、そんなネガティブな感情に振り回されず、より穏やかな日々を送るために、ネガティブ感情がもたらすデメリットと、負の感情を抱いた際の具体的な対処法を解説します。
「最近、気分が落ち込みやすい…」「ストレスを感じやすい…」と感じている方は、ぜひ最後までお読みください。
ネガティブな感情を理解し、上手に付き合うことで、きっとあなたの心は平穏を取り戻せるはずです。
知っておきたい!ネガティブ感情がもたらす5つのデメリット


ネガティブな感情は、私たちの心と体に様々な悪影響を及ぼします。ここでは、特に注意したい5つのデメリットをご紹介します。
- 自己肯定感の低下
- 人間関係への不信感
- 否定的な言葉の連発
- 常に付きまとう不安感
- 負のスパイラルへの陥落
自己肯定感の低下
「自分には無理だ」「どうせ私なんか…」といった否定的な感情は、自信の源である自己肯定感をじわじわと低下していきます。
常に自信がない状態では、新しいことに挑戦する意欲も湧かず、結果としてさらに自己肯定感が低下するという悪循環に陥りがちです。
人間関係への不信感
過去の経験から「どうせ裏切られる」「騙されるかもしれない」といった疑念を抱きやすくなります。人を信用できなくなると、積極的に関わることが億劫になり、孤立感を深めてしまう可能性も。
良好な人間関係を築くことは、心の安定に不可欠です。
否定的な言葉の連発
「だって」「でも」「どうせ」「めんどくさい」といった否定的な言葉は、まるで呪文のように私たちの思考をネガティブな方向へと導きます。
無意識のうちに発するこれらの言葉は、周囲の人々とのコミュニケーションを阻害するだけでなく、自分自身の行動力まで奪ってしまうことがあります。
常に付きまとう不安感
「怒られたらどうしよう」「嫌われているかもしれない」「将来のお金が心配だ」…根拠のない不安が常に頭から離れず、心が休まる暇がありません。
未来への漠然とした不安は、行動する勇気を奪い、現状維持の悪循環を生み出してしまいます。
負のスパイラルへの陥落
ネガティブな感情は連鎖しやすい性質を持っています。
「迷惑をかけてしまった」という罪悪感が、「自分はダメな人間だ」という自己否定につながり、さらに「どうせ何をやっても上手くいかない」という無力感を生み出す…このように、一つのネガティブな感情が次々と負の感情を引き起こし、抜け出せなくなることがあります。
驚くほど伝染する!ネガティブ感情の感染力


私たちは、他人の感情に非常に敏感です。特に、ネガティブな感情はポジティブな感情よりも伝染しやすいと言われています。
例えば、職場で上司がイライラしていると、周囲の同僚も「今日は仕事しにくいな」「なんだかこっちまで憂鬱になる」と感じてしまうことがあります。
ニュースで不安を煽るような報道を目にすれば、多くの人が同様の不安を感じてしまうでしょう。
このように、ネガティブな感情はまるでウイルスのように周囲に広がり、その場の雰囲気を重くしてしまうことがあります。
ネガティブな感情は本当に悪いもの?


多くの人がネガティブな感情を「悪いもの」「排除すべきもの」と考えがちです。
確かに、ネガティブな感情に支配されると、日常生活や心身に悪影響が出てしまう可能性は否定できません。
しかし、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
ネガティブな感情は、本当に全てが悪なのでしょうか?
実は、ネガティブな感情にも良い側面があります。
危険を察知するアラームになったり、改善点を見つけるための原動力になったりすることも。
ネガティブ思考で気持ちが落ち込みやすいと感じる方は、「ネガティブな感情を抱くことは悪いことだ」という固定観念をまずは手放してみましょう。
ネガティブな感情のメリットについて詳しく解説した記事もありますので、興味のある方はこちらもご覧ください。


ネガティブ感情と上手に付き合うための新常識


ネガティブな感情のデメリットや伝染力は理解できても、「じゃあ、どうすればいいの?」と感じているかもしれません。
「とにかくポジティブに考えればいい!」…確かにそうかもしれませんが、無理やりポジティブになろうとすることは、心に大きな負担をかけ、逆効果になることもあります。
大切なのは、ネガティブな自分を否定するのではなく、ネガティブな感情に気づき、受け止め、適切に対処することです。
もしネガティブな感情に支配されそうになったら、まずは以下のステップを試してみてください。
ステップ1:ネガティブな感情に「気づく」
何よりもまず、「今、自分はネガティブな感情を抱いている」ということに気づくことが大切です。
「あっ、今すごく不安になっているな」
「なんだかとても辛くて、気持ちが落ち込んでいる」
「ネガティブなことばかり考えて、マイナスな言葉を発しているな」
このように、自分の感情の状態を客観的に認識することから始めましょう。
ステップ2:ネガティブな感情に気づいた後の具体的な行動
ネガティブな感情に気づいたら以下の行動をしてみましょう。
- 深呼吸する
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呼吸をゆっくりと深くすることで、心身をリラックスさせ、落ち着きを取り戻します。
- 感情を受け入れる
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「今、自分が不安なのは当然だ」「今はネガティブな自分でいてもいい」と、ネガティブな感情そのものを否定せずに受け止めます。
- 散歩する
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気分転換になり、適度な運動はストレス解消にも効果的です。外の空気を吸うだけでも気分が変わることがあります。
- ノートに書き出す
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今抱えている悩みや不安を全てノートに書き出し、ネガティブな感情の原因を可視化します。頭の中でぐるぐる考えていても整理できないことが、書き出すことで客観的に見つめ直せるようになります。
ネガティブな感情に気づくことは、自分自身を客観的に見つめ直す第一歩です。私たちは、友達や大切な人が落ち込んでいるとき、その様子にすぐに気づき、励ましの言葉や優しい言葉をかけようとしますよね。
同じように、自分自身のネガティブな感情にもいち早く気づき、優しい言葉をかけてあげてください。
そうすることで、次第に心が落ち着いてくるはずです。
ポジティブな人だってネガティブになる!大切なのは「戻る力」
「ポジティブな人はいつも楽しそうでいいな。どうせ私には無理だよ…」
そう思っている方も安心してください。ポジティブ思考の人も、決してネガティブな感情を抱かないわけではありません。
彼らが優れているのは、ネガティブな感情に気づき、それを素早くポジティブな方向へ戻すスキルが高いということです。
ネガティブ思考の人も、自分の感情と上手に向き合い、対処法を実践することで、必ずポジティブな思考へと近づけます。
もしあなたがネガティブな感情に悩んでいるなら、ぜひ今日からこの記事で紹介した方法を試してみてください。
ネガティブな感情をコントロールする方法をまとめた記事もあります。ネガティブな感情に振り回されてしまうといいう人は、こちらも参考にしてみてください。


まとめ:「ネガティブな自分」を責めないで
今回は、ネガティブな感情のデメリットと、心が落ち込んだ時の効果的な対処法について解説しました。
「ネガティブ思考の自分が嫌だ」 「いつも落ち込んでばかりいる自分はダメな人間なんだ」
もう、そんな風に自分を責める必要はありません。
ポジティブにもネガティブにも、それぞれ良い面と悪い面があります。
大切なのは、どちらが良い悪いを判断することではなく、自分にとって心地よい心のバランスを見つけること。
ネガティブな感情と上手に付き合い、より穏やかで充実した毎日を送れるように、今日から少しずつ意識を変えていきましょう。