書籍「後回し」にしない技術の実行力を構成する実行力「決心、実行、維持」のうち、決心と実行について要約してきました。
今回は最終回にあたります、「維持」についての要約になります。
目標を達成すると決心し、それを実行に移す。そしてそれらを維持し続けるにはどうしたらいいのでしょうか?
そんな「維持」についてまとめましたのでどうぞご覧ください。
それではよろしくお願いします。
「後回しにしない技術」決心と実行についてはこちらの記事をご覧ください。
維持する
目標を掲げ、やると決心したら実行に移します。
しかし、ここまでだと掲げた目標を途中であきらめてしまうかもしれません。
途中であきらめないためには、「維持」することが重要になります。
- 「維持」するために必要な行動は以下の通りです。
- 「人はイメージ通りの人間になる」
- 「持続ステップ」
- 「効果と効率の違いを知る」
- 「目標から目をそらさない」
- 「人に教える」
人はイメージ通りの人間になる
自分は朝早起きが苦手と言っている人は、怠けているでも、意思が弱いからでもなく
自分を「早起きできない人間」と決めつけているからです。
ネガティブなイメージの決めつけや、思い込みにより自分の限界を作ってしまっています。
最大の敵は自分自身なのです。
逆に、なりたい自分の姿をはっきりイメージをすることで思い描いた通りの自分になることができます。
良くも悪くも人はイメージした通りの人間になるのですね。
思い描いた自分になるためには、やはりポジティブなイメージに変える必要があります。
- 決心しながら実行に移せないでいることを思い浮かべる
- 実行を妨げている障害となっている自己イメージを探す
- それを変化への足がかりとなる自己イメージに置き換える
持続ステップ
持続できない理由として「自分にはできない」という自己イメージが妨げになっていることはわかりました。
その他にもさまざまな誘惑が維持、持続の障害になることもあります。
あなたはこんな経験はないですか?
「さぁ、今から勉強をはじめるぞ」
「そういえば、見たいテレビ番組が始まった時間だな。ちょっと見ちゃおっかな」
(テレビの電源をポチッとな)
このように観たいテレビ番組の誘惑に負けて、結局勉強に身が入らなかったなんて経験をした方もいたと思います。
さまざまな誘惑に負けないためのも以下のような持続ステップを踏むことで、持続性を維持する効果があります。
- 目の前の誘惑に負けたり、逃げ道があったりして実行できないでいることを探し出す
- それをどうしてもやるしかない状況をいくつか考える
- そのうちの一つを選んで今すぐ実行して、その結果を書き出す
先程の勉強をしなければいけない場面でテレビを観てしまったことを例に、持続ステップを踏んでみます。
- 見たいテレビ番組の誘惑に負けて勉強に集中できなかった
- 勉強に集中するためには
- 見たいテレビ番組は録画しておく
- テレビの電源は絶対つけない
- 図書館の自習スペースなどを利用してテレビのない環境で勉強する
- 図書館の自習スペースを利用してみた
- 2時間勉強だけに集中することができた
一例をあげてみましたが、このように持続ステップを踏むことによって、さまざまな誘惑から逃れる効果があると思います。
背水の陣で挑む
背水の陣で挑む、極限状態に追い込むことは物事をやり続けるにはものすごく効果的です。
アップルの創業者、元CEOで有名なスティーブ・ジョブズは自分の給料を1ドルにしたことがあるそうです。
彼は、「やるしかない、そうせざるを得ない状況を作る」ことが、自分の望むものを確実に得る最も効果的な手段だとわかっていたに違いありませんね。
効果と効率の違いを知る
人よりせっせと働き、スピーディーに多くの作業を処理する。なのに組織に対して寄与できないでいる人がいます。
なぜそのようなことが起きてしまうのでしょうか。
それは、効果のない仕事を効率的にやっているからです。
もちろん効率的に仕事をこなすことは大切なことですが、効果や成果がともなわなければ、いずれやる気もなくなってしまいます。
そうならないためにも効果と効率の違いを知っておくことが大切です。
効果や成果があがらない原因と、その対策についてみてみましょう。
- 難しい仕事よりも簡単で慣れた仕事を選んでいる
- 効果よりも効率を重視している
- 長期的な成果よりも目の前の結果にフォーカスしている
以上のような項目に当てはまる人は成果が得られないことが多いようです。
次に成果や効果を上げるために対策を考えていきましょう。
- 重要ではないことに大切な時間とエネルギーを使わない
- 何が重要なのかを見極める
- 人がしていることを昨日と同じようにやって生きれば絶対に今ある以上の人生を送ることはできないと知る
もしもあなたが効率よく物事をこなしていても成果を感じられていないのであれば、一度今やっていることを見直してみる必要があるかもしれません。
効果と効率の違いを知り、より高い効果、高い効率の出る仕組みを探し出してみてください。
目標から目をそらさない
持続、維持するには、いかなるときも目標から目をそらさないことが大切です。
目標を見失うということは目的地を見失うことと同じです。
目的地がなければどこに向かえばいいのわからず、行動することができなくなってしまいます。
目標から目をそらさないためには?
- 常にアンテナを立てる
- 毎日目標について考える時間を持つ
こっちらの2つのことをすることで目標から目をそらさなくなります。
常にアンテナを立てる
ある目標に集中すると人間の脳は目標と関連したものだけに強く反応し、それ以外の刺激を無視するようになります。
例えば、新しく車を購入しようと考えていると、自分がほしいと思っている車がやたら道路で走っているのを見かけるようになった。
このように普段からその車は何台も走っているはずなのに意識をしていないと目に写っていたとしても無視をしてしまいます。
ですので、自分の掲げた目標も集中していなければ無意識に忘れていってしまうのです。
常に目標を意識し続けるためには、目標を書いた用紙をいつも見る場所に貼っておくことや、目標をスマホの待ち受け画面に表示するといった常に目標を意識する工夫が必要です。
毎日目標について考える時間を持つ
目標から目をそらさないためには毎日時間を決めて目標について考えることはとても有効な手段です。
毎日寝る前など一日15分だけでもいいので考える時間を決め、習慣化する。
その一日のうち15分間は10年後の自分の未来のために使いましょう。
人に教える
人は覚えたことを誰かに教えるときに、もっとも多くのことを教わります。
知識を得ること、いわゆるインプットすることは大事ですが、それ以上にアウトプットすることの方が重要だといいます。
インプットして得た知識をアウトプットして初めて意味があるというものです。
特に覚えたことを人に話すこと、説明できるようになることで、覚えた知識は自分の身になったといえます。
覚えたことはなるべく人に話すことで知識は高まり、そして達成すべき目標を常に意識し続けることができるので目標を見失わなくなるようになります。
まとめ
以上、後回しにしない技術の「維持」ついてまとめてきました。
実行力のうち「決心、実行、維持」の3つは、どれも物事を後回しにしないためには非常に大切なことでしたね。
決心したら実行に移す。そしてそれらをあきらめないように維持し続ける。
人はどうしてもめんどくさがったり、誘惑に負けて目標をおろそかにしてしまうことがあるかと思います。
今回紹介した書籍「後回し」しない技術を読むことで、なぜ後回しにしてしまうのか、その原因を知り、対策をしていくことで思い描いた将来の自分に少しでも近づけることができたらいいですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。