「後回し」にしない技術【要約】目標達成するための実行力「決心」

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物事を後回しにしないためには「実行力」が必要です。

才能や知識、アイデアがいくら優れていても実行がゼロなら成果もゼロになります。

実行力は資質ではなく学んで練習することにより誰にでも身に着けることができます。

行動に移せないのは意志の弱さではなく効果的な方法を知らないからです

行動に移すための効果的な方法として、書籍「後回しにしない技術」イ・ミンギュ(著)

こちらの書籍について要約していきたいと思います。

「後回しにしない技術」によると、実行力とは「決心、実行、維持」の3段階からなります。

今回は3回に分けて、まずは実行力を構成する「決心」についてまとめましたのでぜひご覧ください。

こんな人におすすめ
  • 時間がなくて書籍が読めない人
  • 物事を続けることがなかなかできない人
  • 後回し、先延ばしにしてしまいがちな人
  • 目標を達成させたい人
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目次

実行力の第1段階「決心」

実行力の第一段階として、決心をすることだと述べられています。

決心がゆるがないものとするためには以下のことをすることが必要になってきます。

  1. 成功へのイメージ
  2. 問題の本質を見抜く
  3. 目標は未来を起点に逆から立てる
  4. 最悪なケースを想定する
  5. 目標は人に話す

以上の決心するためのに大切なことについて順番に説明していきます。

成功のイメージ

目標をイメージするだけでは達成は難しいです。

「切実に願えば叶う」

「生き生きとイメージすれば夢が現実に変わる」

といった、プラスの自己暗示はかえって目標達成の邪魔になることがあるようです。

成功のイメージに浸りきって、それに満足してしまい現実に適応できなくなることが要因です。

ではイメージを実現するためにはなにが必要でしょうか。

ゴールよりもプロセスが重要

人生の成功を手にするためには目標を達成した場面、例えば「10年後に飲食店の経営者になっている」のようなゴールのイメージよりも、目標達成までのプロセス(過程)を正しくとらえること「飲食店の経営者になるにはどうしたらいいか」の方が重要になります。

したがって、ゴールのイメージ「10年後に飲食店の経営者になる」という目標がどんなに強くても「飲食店の経営者になるためにはどうしたらいいか」の目標達成までのプロセス(過程)が見つからなければ、モチベーションが持続できず目標が達成されないとされています。

楽観的な思考と悲観的な考えの両方を持つ

実行力に優れた人たちは楽観的な考えと悲観的な考えの両方を持っているといいます。

楽観的な考えばかりだと「困難なことが起きたら嫌だなぁ」などリスクを予想した途端、実践することを躊躇してして、成功する前に簡単に挫折してしまう可能性があります。

成功するためには悲観的な考えも必要です。

成功への道を探し出し、その過程で立ちはだかる困難を予想し、その困難を克服する方法をあらかじめ想定しておくことで、いざ困難が起きても対処できるので挫折する確率が低くなります。

人生の成功を手に入れるためには、楽観的な考えと悲観的な考えをバランスよく持つことは非常に大切なことと言えます。

楽観的と悲観的な考え方を持つコツ
  • 望みを手に入れた自分をイメージし、そこからどのようなメリットが得られるか探し出す
  • 目標達成へのプロセスで発生する問題点を予想する
  • それらの問題に対処できるように対策を立てる

成功している人の方法をまねる

成功のコツは成功している人の方法をまねることです。

有名な著名人はこんなことを言っています。

「他の人の良い習慣をまねることだ」

マイクソフトの共同開発者 ビル・ゲイツ

「金持ちになるコツは他人の良い習慣を自分の習慣にすることだ」

バークシャー・ハサウェイの筆頭株主で会長兼CEO ウォーレン・バフェット

望むものを手に入れたければ、すでにそれを持っている人たちの習慣をまねすることが一番の近道だということがわかります。

経験に勝るものはないので、自分のオリジナルのやり方で始めるのも良いのですが、それでは時間がかかり過ぎてしまうかもしれませんね。

まずは成功している人の話を聞いてみたり、書籍から学ぶのも非常に効率がいいと思います。

  • 目標のゴールよりも目標のプロセスを大事にする
  • 楽観的な思考と悲観的な考えの両方を持つ
  • 成功している人の良い習慣をまねる

問題の本質を把握する

ぱくたそ(www.pakutaso.com)

韓国には「反対側の足をかく」ということわざがあるようです。

かゆい足は放っておいて反対側の足をかくという意味で、問題とは関係のない意味のないことに力を注ぐ人を例えるときに使う言葉。

一番の問題は直面している問題よりも自分の問題が何かわかっていないということの方が問題であるといえます。

例えば、「会社の上司が新人社員に指導するときに、その新人社員はいつも不機嫌そうで、仕事もまじめに取り掛からない」ということがあったとしましょう。

その上司は新人社員に対して「最近の若い社員は仕事をまじめにやらないし、愛想もない」と新人社員に問題があると決めつけていました。

しかし本当の問題は上司にあったのです。

上司の新人社員に対する態度があまりにも高圧的であることが原因でした。

新人社員も上司に頭ごなしに怒られていてはとても良い気ではいられません。

問題を解決するためには上司本人の新人社員に対する接し方を改める必要があります。

このように問題の本質がわかっていなければ、いつまでたってもその問題が解決されないままです。

目標を達成させるプロセスで問題が起きたとき、問題の本質が把握できていないといつまでたってもその目標は達成できません。

そして問題を把握できないでいると、いずれ目標をあきらめてしまうことになります。

目標を達成するには問題が起きたとき、その問題の本当の本質を見抜くことが重要です。

  • 問題と関係ないことにエネルギーを浪費していないか
  • 問題を正確に把握する前にむやみに解決しようとしていないか
  • 解決すべき問題がなにか正確に知るために十分な時間をかけているか

目標は未来を起点に逆から立てる

以下の2人の学生がいたとします。

  1. 「一生懸命やればなんとかなるだろう」
  2. 「未来の視点から今なにをすべきか?」

どちらの学生の考え方が目標を達成する可能性が高いでしょうか?

なんとなくですが2番の学生の方が目標達成できそうですよね。

このように未来を起点に今なにをすべきかと考えることが目標達成には重要になってきます。

未来を起点に逆から目標を立てることを書籍では逆算スケジューリングと記されています。

逆算スケジューリングの3ステップ
  1. 達成したい目標と最終的な期限を決める
  2. 目標を達成するプロセスにおける小目標と期限を決める
  3. 目標に関する最初にやるべきことを選んで、即実践する

最悪なケースを想定する

どんな準備に対しても必ず問題は発生します。

なかなか計画通りにはなりません。人生とはそういうものです。

目標を達成させるには代案を用意しておく必要があります。

なにか問題が発生したり最悪なケースを想定していないと、発生した時点で対処できず目標をあきらめてしまう可能性が高まってしまいます。

2ちゃんねる開発者 ひろゆきさんの書籍「無敵の思考」でも最悪シミュレーションについて書かれていたことを思い出しました。

最悪のケースというのをとことんまでシミュレーションして考えます。そうしておくと「想定よりも悪かった」ということがほとんどなくなるので、どんなことがあっても幸せに感じることができます。
人は、想定していたことよりも悪いことが起きると失望します。けれど、ちゃんと最後まで考えておくと、その覚悟がすでにできているので、そこまで大きなショックを受けません。

ひろゆきさん書籍「無敵の思考」より

最悪な状況を想定しておけば、いざ問題が起きても冷静に対処できるようになるはずです。

例えば、大事な会議があったとして、そこへは電車で向かうとします。

もしも電車がトラブルを起こして発車できなくなったと想定しましょう。

数分間だけでトラブルが解消できればいいのですが、最悪の場合、終日運休のような最悪な事態が起こると想定しておけば、以下のような対策や代案を用意しておくことができます。

  • 他に移動手段がないか調べておく
  • タクシーやバスを使う場合、到着時間と金額をあらかじめ調べておく
  • なにかあってもいいように予定よりも更に1時間以上余裕をもって現地入りする

人生には難がつきものです。想定外の事態が起こると焦ってしまい、適切な判断ができなくなってしまうこともあります。

普段から最悪をシミュレーションしておくことを心がけましょう。

代案を考える3ステップ
  1. 目標達成のための具体的な計画を立てる(プランA)
  2. 実践する過程で実践を妨害する問題を予想し箇条書きにする
  3. それぞれの事態に対処できる代案(プランB)を考えておく

目標は人に話す

心の中でひそかに誓っている目標は、決心があいまいになってしまう大きな理由だとされています。

逆に言葉や文章で自分の考えを公開するとその考えを最後まで守ろうとする以下のような傾向があるようです。

  1. 言葉が自身の行動を決定する
  2. 否定的な評価を受けたくないから

1.言葉が自身の行動を決定する

一つの目の理由として、言葉が自身の行動を決定するでは、一種の自己暗示のようなもので、ポジティブな言葉を繰り返し発することで自身の気持ちが前向きになっていくことがあります。

2.否定的な評価を受けたくないから

二つ目に、人は否定的な評価を受けたくない傾向にあるため、言ってることとやっていることが違うと他人から非難を浴びる可能性があるので、公言したことは守ろうとします。

私も過去の経験では、自分が人に話した夢や目標は、話したからには達成しないと恥ずかしと思い、「なんとしても達成しなければ」と自分に言い聞かせていた記憶があります。

目標達成すると強く決心するには、自分が掲げている目標は人に話した方が達成する可能性が高まりそうです。

決心を強く持つためのコツ
  • できるだけ多くの人に目標を公言する
  • 「私は~する」と何度も繰り返し公言する
  • 目標が達成できなった時に払う代償を明らかにしておく

まとめ

以上、後回しにしない技術の実行力を構成する「決心、実行、維持」のうち「決心」について要約しました。

「決心」に大切なことをもう一度おさらいしておきましょう。

成功のイメージ
  • プロセス(過程)を大事にする
  • 楽観悲観の両方を持つ
  • 成功者のまねをする
問題の本質を見抜く
  • 問題の本質が間違っていないかを正確に知る
  • そのための時間をしっかり確保する
目標は未来を起点に逆から立てる
  • 未来を起点に今なにをすべきか考える
  • 逆算スケジューリング
最悪なケースを想定する
  • 最悪を想定し、代案をいくつか用意しておく
目標は人に話す
  • できるだけ多くの人に公言する
  • できなかった時の代償を想像しておく

目標を達成するためには実行力を身に着けることが重要です。

実行力はやり方を学んで練習すれば誰ども身に着けることができます。

もしあなたが達成させたい目標があるのなら、まずはやり方を学ぶことから始めてみましょう。

ゆーじん

次回は「実行」について書いていきますよ!

「後回し」にしない技術の実行力「決心、実行、維持」のうちの「実行」についての要約はこちらになりますのでどうぞご覧ください。

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