近頃テレビや書籍、SNSなどで、つみたてNISAやiDeCoなど投資のことについてよく目にすることが増えたと思います。
そうした中、投資に少し興味をもったという人もいるのではないでしょうか。
しかし、投資に興味を持ったとしても



リスクは負いたくないにゃー



やっぱり投資で損をするのは怖い
このように「株式投資に興味はあるけども損はしたくない」と思ってしまう人もいるはずです。
投資をやったことがない人にとってはわからないことばかりなので、不安を抱いてしまうのも無理はありません。
今回は投資を始めたいけど、投資のリスクが怖い、投資で損したくないという投資初心者の方のために、投資のリスクを減らす効果的な投資法について紹介していきたいと思います。
この記事を読むことで投資のリスクを知ることができ、投資に対するイメージが変わると思います。
株式投資に不安を抱いてしまうは人は、ぜひご覧になっていってください。
それではよろしくお願いします。
リスクを減らす投資法
リスクを減らす投資法の前に、まずはこちらの図をご覧ください。


こちらは、金融商品のリスクとリターンの関係を表しています。
この図からすると、株式はリスクが高ということがわかります。
このように株式投資はリスクが高いものなので、株に投資することを怖がってしまうのは仕方がないことだと思います。
しかし、リスクの高い株式投資でも、投資の仕方次第ではリスクを大きく減らすことができるかもしれません。
では、どんな投資の仕方をすればリスクが減らせるでしょうか。
その答えは、長期分散投資をするということです。
投資でのリスクを100%なくすことはできませんが、長期に渡って広く分散された投資をすることにより、リスクを大きく減らせる可能性があります。
投資期間が長いほどリスクは減
ではこれから、長期分散投資とリスクの関係について説明していきます。
まずはこちらの表をご覧ください。


こちらの表は金融庁が出典しているデータで、国内外の株式、債券に積立分散投資をした場合の収益率を現したグラフになります。
この表からすると、100万円を運用した場合、保有期間が5年場合と20年の場合とでは運用益にどのくらいの違いがあるかがわかります。
投資期間が5年の場合、100万円が5年後には72~173万円に、投資期間が20年の場合、100万円が20年後には185万円~321万円になる可能性があります。
すなわち、保有期間が5年と比較的短い場合は、一時的に元本割れしてしまうこともあるということです。
逆に、保有期間が20年と長い場合は元本割れするリスクは、ほぼ0%となります。
しかも利益も投資期間が5年よりも20年の方が大きくなります。
あくまで広く分散された投資商品で、将来的に右肩上がりで株価が成長していくことが前提ですが、投資期間が長ければ長いほどお金が減るリスクは低くなる可能性があるということです。



このことを知っておくと投資に対して少し安心感がでるかもしれませんね!
もちろん100%元本保証がされるわけではありませんが、リスクがほとんどない超低金利の銀行口座にお金を預けておくよりも、株式投資のようなリスク資産に長期投資をしたほうが資産が増える可能性は十分にあります。
ただし、投資期間が5年に満たない短い期間での資産運用では、元本割れのリスクは低くないので「資産がマイナスになるのはあたりまえ」というくらいの気持ちでいた方がいいでしょう。
このことを知っておくだけでも、いざ資産運用を始めて実際に資産が減ってしまったとしても、パニックに陥らず、平常心で資産運用が続けられるようになると思います。
人気の投資信託の場合
アメリカを代表する優良企業500社から構成されるS&P500指数に連動するeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と、全世界の企業に広く分散されたeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の2つの人気の投資信託があります。
この2つの投資信託の2003年〜2022年の20年間の平均利回りを見てみましょう。
投資信託 | 平均利回り |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 10.17% |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 8.98% |
20年間の長期運用で元本割れリスクがほぼゼロの上に、20年間の平均利回りが(S&P500)10.17%、(オール・カントリー)8.98%という成績なので、どちらの投資信託も日本の銀行の普通預金金利0.001〜0.2%と比べると、その違いは歴然です。
今後も経済成長が期待できるアメリカのS&P500関連の投資商品はとても人気が高いですね。
投資が怖い人でも投資についてしっかり学び、全世界に幅広く分散されたような比較的安全性の高い投資商品に投資することができれば、資産を少しずつ増やしていけるようになるかもしれません。
ただしこれは今までの話であって、これから先も株価が上がり続けるかどうかは誰にもわかりません。
投資の世界には絶対はないので、くれぐれも投資をする際は自己責任でお願いいたします。
少額投資でリスク減


確かに長期投資すればリスクが減りそうだけど、投資期間が短いときはリスク高いのは嫌だなと思い、投資がなかなか始められない人もいます。
投資の知識ばかり集めていてもなにも始まりません。
結局のところ投資を実際に経験してみることがいちばん自身の身になります。
どうしてもリスクを恐れてしまうなら、少額から投資を始めてみることがおすすめです。
たとえば、1000円だけ株を買ってみて、仮に買った直後に株価が大暴落したとしても含み損益は数百円ですむので大した痛手にならないはずです。
複数の銘柄に分散投資された投資信託であれば、投資金が0円になる可能性は非常に低いと思います。
まずは投資を実際に始めて慣れることがとても大切です。
投資を経験することで、投資の世界や投資のリスクをダイレクトに感じることができます。
もし、少額から投資を始めたいという人は、「はじめての人のための3000円投資生活」という書籍がおすすめです。
こちらの書籍は2024年から始まる新NISAにも対応していますので、興味ある方は一度読んでみてください。
貯金も立派な投資


たまに預金通帳を見みると「利子〜円」というのを見たことがあると思います。
ご存じだと思いますが、これは預けたお金に対する金利です。
例えば、100万円を年率0.001%の金利でお金を預けた場合
100万円×0.001%=10円
年間で10円の金利がつきます。
実は、これも列記とした投資です。
銀行にお金を預けて、利回り0.001%で資産運用しているということになります。(金利は0.001%〜0.02%など銀行によって違うが、いずれも低金利)
日本の銀行では預金保証制度により、仮に銀行が破綻したとしても定期預金や利息がつく普通預金では、元本1000万円と破綻日までの利息が保証されるので、1000万円まではリスクゼロで資産運用できるということになります。(当座預金や利息のつかない普通預金では、上限1000万円ではなく全額保証されます)
リスクが低すぎて投資だとは思わない人ががほとんどだと思います。
貯金だけではリスクが高い!?
「貯金や預金のリスクはほぼゼロだから安心!」とは言い切れません。
日本円だけで資産を持つということは、実はリスクは高いかもしれません。
なぜなら現在、円安の影響などで物価が高騰してしまい、家計が圧迫している人たちも大勢いるはずです。
たとえば、昨年よりも物価が5%上昇したとします。
これは昨年は100円で買えていた物が、今年は105円払わないと買えないという状況です。
超低金利の銀行にお金を預けていても貯金額は増えないので、いつの間にか銀行口座のお金は目減りしてしまうということでもあります。
銀行に預けているお金や給料も物価高騰に伴って一緒に上がっていけばいいのですが、現実はそうもいかなさそうです。
ですので「銀行にお金を預けておけばリスクはないので安心!」「本業一本で大丈夫!」と思うことは、今の時代ではとてもリスクが高いことなのかもしれません。
将来お金のことで心配しないようにするには、日本円だけではなく、別の資産にも広く分散させておくことも必要なことだと思います。
複利と長期投資は相性がいい


元本に金利がつく複利の力を借りた長期分散投資は非常に相性がいいです。
相対性理論で有名なアインシュタインは「複利は人類最大の発明である」と言っていたそうです。
投資の神様、オマハの賢人ともいわれているウォーレン・バフェットも複利の力を重要視しています。
複利の力を借りれば、資産は雪だるま式に増えていくかもしれません。
もし長期投資をするなら、複利のことも知っておくといいでしょう。
今回は複利の効果については割愛しますが、こちらの記事でわかりやすく解説していますので、興味のある方は参考にしてみてください。


まとめ
以上、投資初心者の人向けに、リスクを減らす投資法について紹介してきました。
投資にはリスクがつきものです。
しかし、時にはリスクを負うことで利益を生み出すこともあります。
リスク自体は悪いことではありません。
投資についての知識を身につければ、自分自身でリスクをコントロールできるようになれるはずです。
負えるリスクというのは人それぞれ。
自分のリスクの範囲内で挑戦して、自身の成長につなげていきましょう。