みなさんは、お金持ちと聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか?
豪邸に住んでて高級車に乗っているような人
医者や弁護士などの高収入な人
好きなときに海外旅行にいったり高級料理を食べている人
お金持ちに対してこのようなイメージを抱いているかもしれません。
実際、ネットやテレビに出てくるお金持ちの人たちは、お金を豪快に使っている人が多いと思います。
そんな豪華な暮らしぶりのお金持ちを見ると「羨ましいなぁ、お金持ちに憧れるなぁ」「お金持ちになりたいけど、自分とは別世界の話だから無理だよな」など、お金持ちに憧れを持っている人もいれば、羨ましさからお金持ちに対して嫌悪感を抱いている人もいるかもしれません。
このように、お金持ちに抱く気持ちも人それぞれです。
しかし、お金持ちの人たちはみんなこのような暮らしをしているのでしょうか。
今回はお金持ちの正体について探っていきます。
この記事を読むことで、今まで思い描いていたお金持ちのイメージが変わると思います。
お金持ちに対しての悪いイメージがある人は嫌悪感を抱かなくなったり、お金持ちに憧れる人は「自分はこんなお金持ちになりたい」という方向性を見つけることができるかもしれませんので、興味ある方はぜひご覧ください。
- お金持ちに憧れが強い人
- お金がためられない人
- 一攫千金を夢見る人
- お金持ちになれないと思っている人
お金持ちの定義
そもそも、どのくらいの資産を持っている人がお金持ちなのかは人によって考え方が様々だと思いますので、話を進める前にお金持ちの基準を定めておきましょう。
まずはこちらの図をご覧ください。
こちらの図は、野村総合研究所が調査した世帯の純金融資産保有額で階層を分類したピラミッド図になります。
お金持ちの定義には明確なことが定められているわけではありませんが、野村総合研究所の調査では、純金融資産保有額が5億円以上の人を超富裕層、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の人を富裕層、純金融資産保有額が5000万円以上1億円未満の人を準富裕層と位置づけています。
このことから、純金融資産保有額が5000万円以上の世帯の人たちをお金持ちだということに定めておきます。
高収入の人はお金持ちなのか?
医者や弁護士、大企業の社長といった人たちは、なんとなくお金持ちのイメージがあるかもしれません。
ここで少し質問です。
年収1000万円の人と年収500万円の人とではどちらがお金を多く持っていそうですか?
年収1000万円の方が収入が多いのだから、たくさんお金を持っているじゃないの?
このように思う人もいるかもしれません。
確かに収入が多いのだから年収500万円の人よりも多くのお金を持っていそうな気がします。
ですが、少し質問に付け足して、次の場合だったらどうでしょう。
- 年収1000万円で年間支出が900万円
- 年収500万円で年間支出が200万円
この場合だと、年収1000万円の人は残るお金が100万円、年収500万円の人は残るお金が300万円なので、この場合だと年収500万円の人のほうがお金持を多く持っているということにまります。
このことから、年収が高いからといってお金を多く持っているというわけではなさそうです。
もし、お金持ちにないと思って医者、弁護士、経営者というような高収入のイメージがある職業を目指したとしても、高収入という理由だけではお金持ちにはなれないということです。
高収入でもお金に苦労している人たちはたくさんいます。
たとえば、浪費癖があったり、周りの人たちも高収入の人たちであった場合、恥ずかしい思いをしないように、高価なものを身につけたり、高級車を買うなど見栄を張らないといけない場面があったりします。
高収入であっても生活水準が上がり過ぎて支出が大きくなり過ぎれば貯金に回すお金はほとんどなく、毎月ぎりぎりの生活をしているという人もいるかもしれません。
他にも、お金持ちの人はたくさんの資産があるがゆえに、遺産相続で揉めて人間関係が悪化してしまうなど、お金で苦労するということもあるでしょう。
夢を壊してしまったら申し訳ありませんが、お金持ちにはお金持ちの苦労があるというように、お金持ちだからといってみんながみんな幸せとは限らないということです。
倹約家なお金持ちたち
世の中にはお金持ちでありながら倹約に励み、質素に暮らしている人たちもいます。
そんな人は本当にいるのか?と思うかもしれませんが、意外と有名な方が倹約家だったりします。
そんな倹約家で有名な世界の大富豪の倹約ぶりを少し紹介しますね。
- Microsoft共同創業者ビル・ゲイツ
-
- 飛行機の移動するときはエコノミークラス
- ブラックカードではなくアメックスの一般カード
- とにかく無駄なお金を使うのが嫌い
- お金の使い道は多額の寄付を行っている
ビルゲイツは目的が果たせるのであれば、余分にお金をかける必要はないという合理的な考えを重視している方のようです。
飛行機がエコノミークラスなのは、目的地に無事に着くことなので無駄なお金を使う必要はないという、とてもシンプルな理由です。
- Facebookの創業者(現在Meta)マークザッカーバーグ
-
- いつも同じTシャツとデニム
- 車は中古車など庶民的
- 賃貸暮らし
- 昼食はホットドック
彼がいつも同じ服装なのは、着る服を決めておくことで、毎日着ていく服に悩む時間を短縮でき、その時間を会社の利益に貢献するためです。
彼にとっての倹約の目的は貯金ではなく、生活や思考をシンプルにすることで時間を得ることが目的です。
- アメリカの投資家で大富豪ウォーレン・バフェット
-
- 毎朝マクドナルドで同じものを注文。3.17ドル以上の注文はしない。
- 一日の大半の時間を読書に費やすなど、お金をそれほど使わない趣味ばかり
- 1958年に31500ドルで購入した家にずっと住んでいる
- スマホではなく折りたたみ携帯電話を使っている
- 一番多くお金を使うときは慈善団体への寄付
彼の私生活はとても庶民的でマクドナルドが好きなところも親しみが持てます。
ウォーレンバフェットはお金を使うことよりも、お金を増やすことを好んでいるといわれています。
簡単に紹介しましたが、彼らは莫大な資産を持っているのにもかかわらず、質素な暮らしをしているといいます。
一生使い切れないほどのお金を持ちながら、私生活は庶民的なので驚きです。
下手をすると一般の人たちよりもお金を使っていないかも。
お金持ちとはいったいなんなんだにゃ
倹約家なお金持ちの人は、元々お金にそこまで執着のない人か、もしかしたらお金を使い過ぎてお金で得られる幸せに飽きてしまった人なのかもしれません。
倹約家にとってお金というのはあまり意味のないかもしれませんね。
身近な人はお金持ちかも
支出よりも収入のほうが多い人は自然にお金が貯まっていきます。
そして、貯まったお金で資産運用していたりして、大きな資産を築いている人もいるかもしれません。
たとえお金持ちであっても節約や倹約に励み、ほとんどお金を使わず、お金持ちであることをアピールしなければ、その人がお金持ちだなんて誰も気づかないと思います。
もしかしたら、近所に住む人は実はお金持ちだったりすることもあるかもしれませんね。
実際、私の知り合いの人で定年を迎えている年配の方で、金融資産や土地や不動産も多く持っていて、金額まではさすがにわかりませんが、準富裕層だと思う人がいます。
定年後は毎日早く起きて畑で野菜を育て、それを売るのではなく、近所の人達におすそ分けしたりしています。
食事も豪華なものを食べている様子もなく、自分で育てた野菜など、体にやさしいものばかり食べている印象です。
趣味はテレビで相撲を観ることらしく、車にお金をかけたりすることもありませんし、住んでいる家も昔から住んでいる古い家なので、とても豪華な家とはいえません。
豪華な暮らしをしていなくても、いつも笑顔でいろんな人に慕われています。
お金を使うとしても自分のためではなく、誰かが喜んでくれるためにお金を使っている感じなので、ほんとにすばらしい人だなと尊敬しています。
ただ、あまりにもお金を使っていない様子から、私はこの人がお金持ちだということを完全に忘れてしまっていました。
決して豪快な暮らしをすることだけがお金持ちの特徴ではなく、倹約や節約をして質素に暮らしている人の中にもお金持ちはいるということを知りました。
もしかしたら、この方のように自分よりも他人のために行動している人のところにお金は集まってくるのかもしれませんね。
もし、お金持ちのことを知りたいなら『となりの億万長者』という書籍がおすすめです。
この書籍を読むとお金持ちのイメージががらりと変わると思います。
興味ある方は読んでみてくださいね。
お金持ちを目指すときの注意
億万長者になりたいと思わないとしても、ある程度の大金を手にしたい、お金持ちになりたいと願う人は数多くいると思います。
大金を得るためには、起業してみるとか、ネットワークビジネス、ビットコイン、宝くじなど一攫千金を狙わなければ大金は得られないと思う人もいます。
確かにこれらのことで一発当たてることができれば、一気に大金を手にできるかもしれません。
ですが、短期間で大金を得ようとすると詐欺にあったり、起業したはいいが大きな失敗をして多額の借金を抱えてしまったりと、人によってはリスクが高すぎることもあるので注意が必要です。
焦ってお金を得ようとすると、返ってお金を失ってしまうことにもなりかねません。
お金持ちになりたいと願ったときに本当に大切なのは「お金持ちになる」のではなく、「お金持ちであり続ける」ということです。
たとえ、宝くじが当たって大金を手にしたとしても、そのお金をひたすら使い続けてしまえば、いずれもとに戻ってしまうか金遣いの荒さが治らず、借金ばかりの人生になってしまうかもしれません。
そうならないためにも、お金の使い方や増やし方など、お金についてしっかり学び、お金を維持できる力を身につけることが大切です。
まとめ
以上、お金持ちのことについて話してきましたが、お金持ちに対してのイメージは変わりましたか?
お金を豪快に使って幸せを感じる人もいれば、倹約や節約に励んでほとんどお金を使わなくても幸せを感じられるお金持ちもいます。
お金を持っていることで苦労している人たちもたくさんいます。
とにもかくにも、お金持ちにはいろんなタイプの人たちがいるということですね。
結局のところ、お金をたくさん持つことが大事なのではなく、自分の幸せのためにお金をどう扱うのかということのほうが大切だと思います。
お金自体が目的にならないように、お金の使い方についても学ぶように心がけていきましょう。
お金を貯められるようになりたいという人はこちらの記事も読んでみてください。