世の中には、物事を完璧にしようとする完璧主義の人がいます。
物事を完璧にしようとすると高品質の製品を生み出したり、自身のスキルの向上や周りからの信頼や評価が高まるというメリットがあります。
しかし、度が過ぎると逆に悪い影響を受けてしまう場合もあります。
どちらかというと完璧主義というのは悪いイメージを抱く人のほうが多いかもしれません。
自分は完璧主義者ではないと思っていても、意外と無意識に完璧を追い求めていることもあります。
今回は完璧を追い求め過ぎてしまうことのデメリットについてまとめました。
この記事を読んで、自分が完璧を追い求めすぎていないかをチェックできると思いますので、一度確認してみてください。
完璧を求め過ぎてしまうデメリット


物事を完璧にしようとすると、以下のようなことをデメリットと感じてしまうかもしれません。
- 時間とエネルギーの浪費
- ミスを引きずる
- 他人にも完璧を求めてしまう
- 失敗への恐れ
- 先に進めない
- 満足感や達成感を得られない
- 人生70点に疑問
完璧を追い求める人はこれらの特長があるかもしれませんので順番に説明していきます。
時間とエネルギーの浪費
完璧主義の人は何をするにも熱心に取り組むので、より多くの時間とエネルギーが必要になることがあります。
自分にとって満足のいく成果を得られるかもしれませんが、他人よりも余分に時間がかかったり、疲れを感じてしまうかもしれません。
ミスを引きずる


完璧主義の人は責任感が強い傾向にあるので、自分のミスで自分だけに被害があるのならまだいいのですが、自分のミスで他人に迷惑をかけてしまったのであれば、ものすごく責任を感じてしまい、そのミスのことを何日も引きずってしまうこともあります。
完璧にできなかったことへのストレスや不安が蓄積されてしまえば、思考がネガティブになったり、不安症などの原因になるかもしれませんので注意が必要です。
他人にも完璧を求めてしまう
完璧主義でいると他人の適当さが気になってしまい、他人に対しても完璧を求めてしまうこともあります。
相手のペースを考えず完璧ばかりを押し付けてしまえば、人間関係の悪化につながってしまう可能性もあります。
失敗への恐れ
完璧を追い求める完璧主義の人は、失敗することにとても恐れを感じてしまいます。
失敗することへの恐れから、新たなことに挑戦することがとても難しく、自身の成長を妨げてしまう場合があります。
先に進めない
完璧主義の人は、物事を完璧にするまでは次の工程に進めないことがあります。
例えば、筆記試験であればわからない問題を先に飛ばすのが苦手で一つずつ完璧に問題を解かないと次の問題になかなか進むことができません。
仕事であれば、今やっていることを中途半端なままにすることができず、自分の納得のいくまでこなすので仕事の作業が遅くなることもあります。
完璧主義の人は効率よりも質を大事にします。
満足感や幸福感を得られない


完璧主義の人は完璧を追い求めることで、より良い成果をあげられるかもしれません。
ですが、その完璧な状態がなかなか達成できないため、満足感や幸福感が得にくいことがあります。
人生70点に疑問
「人生は100点を目指すよりも70点くらいがちょうどいい」という人もいます。
完璧を目指すよりも70点くらいのほうが心に余裕を持って暮らせると思いますが、完璧主義の人は「70点はあまりにも低すぎでは?」と人生70点に疑問を感じてしまうことも。
完璧主義の人が力を抜いたとしても85〜90点くらいになってしまうので、やはり疲れを感じてしまうかもしれません。
完璧な人なんていない


そもそも完璧な人なんてこの世に存在しません。
完璧にしようと思ってもいつまで経っても完璧にはならないということです。
完璧を目指すことは素晴らしいことです。
ですが、完璧を追い求めすぎると過度なストレスや時間の浪費を招くことがあります。
完璧主義が逆に成長を妨げる場合もあるため、目標を達成するには適切なバランスを保つことが大切です。
つい完璧を目指してしまうという人は、まずは「完璧などない」ということをしっかり認識してみてください。
完璧主義であることに疲れてしまっているなら完璧ではなく不完全を目指してみましょう。
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どんなにすごい人でも失敗だらけです。
まとめ
以上、完璧を追い求め過ぎてしまうことのデメリットについて紹介してきました。
- 時間とエネルギーの浪費
- ミスを引きずる
- 他人にも完璧を求めてしまう
- 失敗への恐れ
- 先に進めない
- 満足感や達成感を得られない
- 人生70点に疑問
もちろん完璧主義が悪いことではありません。
ただ、完璧を追い求めすぎて苦しさを感じるのであれば、時には肩の力を抜くことも必要だと思います。
力を抜くことで、今まで以上の結果を出すことができるようになるかもしれません。
もし、完璧主義をやめるのが難しいなら「適当主義」になることを完璧にできるように目指してみてはいかがでしょうか。