最近読んだ本のなかでHSPについて書かれている本に出会いました。
本をよんだことによって、自分はHSPだったことに気づきました。
ようやく今までの生きづらさの謎が解け、今ではものすごくスッキリしています。
もし、あなたが普段の生活の中で、生きづらさを感じているならHSPの気質があるかもしれません。
まずはHSPについて知ることが大切です。
今回はそんなHSPについてまとめましたので、どうぞご覧ください。
HSPとは?

HSPを知らない人もいると思うので簡単に説明します。
すでに知っている方は飛ばしてくださいね。
HSP「Highly Sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字をとったもので、日本では敏感すぎる人とか超繊細さんなどと訳されています。
HSPの気質を持った人は人口の5人に1人の割合で存在しているといわれています。
これは病気というわけではなく、個性、特徴といったものです。
右利きの人もいれば左利きの人もいるみたいな感じです。
左利きの人に会った時に、この人は「左利きなんだな」と見た目で判断できるので配慮してあげられることもあると思います。
ですがHSPの人は見た目ではわかりません。
HSPで悩んでいる人に「そんなの気にし過ぎだよ」とか「気にしなければ済むことじゃん」などを言って励ますことは結構酷なことかもしれません。
HSPあるある10選
超繊細さんといわれているHSPのよくある出来事については以下の通りです。
- 刺激に敏感
- 物事を深く考えすぎる
- 完璧主義
- 相手の感情を読み取ってしまう
- 心配性
- 感情移入してしまう
- 団体行動が苦手
- 断れない
- 傷つきやすい
- ものすごく共感する
当てはまることが多いとあなたはHSP気質の人かもしれません。
他にも色々ありますが今回はこの10のことについて私の経験を踏まえて説明していきたいと思います。
1.刺激に敏感
- まぶしい光が苦手
- 騒がしい場所が苦手
- においが強いと気持ち悪くなる
- 痛みに弱い
HSPの人は五感が優れているので刺激に敏感です。
感受性が強いので、人が集まる場所や騒がしい場所に行くと、刺激に敏感な人はすごくストレスを感じてしまうと思います。
私は特に音に敏感なので、ちょっとした物音に過剰に反応してしまいます。
大きな音にはすごくビックリするのでストレスを感じ、とにかく疲れます。
他にも、痛みに敏感なので注射が苦手です。そして血管迷走神経反射を引き起こし、気を失いそうになることもあります。
2.物事を深く考えすぎてしまう

- 物事を悪い方に深く考える
- 自分が原因だと思ってしまう
- あの時、ああすればよかったんじゃないかと後悔する
とにかく物事を深く考えます。
例えば、友達の元気がなかった時は
「何か悪いことしたのかな?」
「さっきあの発言で気を悪くしてしまったんじゃないか?」
「あんなこと言わなければよかった」
など悪い方向に考え過ぎてしまいます。
友達が元気がないのはただ眠たかっただけとか、自分には関係がないことがほとんどです。
3.完璧主義

- 完璧主義で責任感、正義感が強い。
- 仕事熱心
- 細かいことを気にする
- 他人の行動が気になる
まがったことが嫌い。まじめなんです。
仕事はしっかりこなします。
仕事をまじめにやってない人をみるとイライラしてしまいます。
「ミスしてしまったらどうしよう」というプレッシャーで、ストレスを感じてしまいます。
細かいところまで気にしてしまうので作業がなかなか進まないことがあります。
4.相手の感情を読み取ってしまう
- 表情で感情がわかる
- 声のトーンで感情を読み取れる
- 相手の行動を先読みできる
- 空気を読める
相手のわずかな表情の変化や、声のトーンで感情を読み取ってしまいます。
なので相手との会話の最初で言いたいことがわかったりすることもあります。
気を遣って「なにか言葉をかけた方がいいかも」とか「今はそっとしておいた方がよさそうかな」など、常に頭の中でいろんなことを考えています。
5.心配性

- 家の鍵を閉めたか心配になる
- 目覚ましのアラームが鳴るか心配
- 必要以上に確認する
家の鍵を閉め忘れたかもしれない。気になり出したらもう大変。気になって気になってなにも集中できなくなります。そして家に戻って確認しにいきます。
私は小学生のころ、目覚まし時計がちゃんとセットされているか心配で、毎日100回くらい黄色い鈴のボタンを押して確認しない気が済まないほど心配性でした。当時ドラえもんの目覚まし時計をつかっていました(笑)
6.感情移入してしまう
- 感動して泣いてしまう
- ニュースを見ると感情が振り回される
- 友達が悲しんでいると自分も悲しくなってくる
テレビのドラマや映画など、自分の人生と照らし合わせたりして、号泣することもあります。
悲しいニュースを見たりすると気持ちが落ち込んでしまいます。
友達の悩みを聞いていたりすると、その友達に共感して自分のことのように思い、悲しい気持ちになってきます。
どっきり企画の番組を視聴していて、いたずらをしようとする場面になると、ものすごくハラハラしてしまいます。
他人が怒られているのを見ると、自分も怒られているかのように辛くなります。
7.団体行動が苦手

- 3人以上での会話が苦手
- 団体で行動するとものすごく疲れる
- ひとりで行動することが好き
団体行動が苦手なので、3人以上でランチに行ったら、みんなが共通する話題にしなきゃいけないとか、みんな楽めてるかな?など、考えることがいっぱいで疲れます。
ひとりでいることがすごく楽に感じるのでひとり行動が多い。
8.断れない
- 頼みごとを断れない
- 声をかけられやすい
- 店員さんに勧められるとつい買ってしまう
人から頼まれたことはなかなか断ることができません。
しかも完璧主義で責任感が強いので、頼まれたことをしっかりこなします。
そうすると期待されてまた頼まれます。
断らないので、やたら声をかけられるようになります。
そして気づいた時には誰よりも仕事量が多くなっています。
ショップの店員さんに「新商品なのでおすすめですよ」なんて言われると「もう、買うしかないじゃん」てなる。
9.傷つきやすい

- 些細なことで傷つく
- いつまでも引きずる
- 夜も眠れない
友達から言われた何気ない一言でものすごく傷いたりします。
そしてそれを長く引きずります。
モチベーションがどんどん下がっていってしまいます。
気にし過ぎて夜寝れなかったりもします。
10.ものすごく共感する
- 趣味が合うと、ものすごく感動する
- HSPあるあるを見ると、ものすごく共感する
- HSPの人に会うと友達になれる
趣味が同じだということに気づくと、即その人を勝手に仲間にしている。
自分がHSPあるあるにあてはまることが多いと「それわかる!その通りだよ!」と、ものすごく共感する。
同じHSP気質の人を見つけると、親近感がわき意気投合する。
そして友達になる。
HSPである私がやってきた6つの対処法
HSPあるあるについて例をあげましたが、いくつか当てはまる方いたのではないでしょうか。
「自分はHSP気質だったんだ!」と気づいてスッキリした人もいるかと思います。
しかし、繊細すぎるゆえ、自分の性格にすごく悩んでいる方もたくさんいます。
では次に、繊細ゆえに苦しんでいる人たちのために、私が実践してきた気持ちが和らぐための対処方法を紹介したいと思います。
あくまで私自信が経験したことでカウンセリング等の下で実践してきたことではないのでご承知おきください。
みんなと違うということは個性である
「自分はみんなと違うから間違っているんだ」
「みんなと一緒じゃないから自分は駄目なんだ」
と思っていましたが、人それぞれ考え方が違がっていたっていいと前向きに考えることでした。
「人と違うことは個性だ」と思うことで不安解消できました。
日本人は協調性を大事にするので、人と違うところを見つけると、不安を抱いてしまうことがあるかと思います。
ですが、この世に全く同じ人なんていません。人と違うことを欠点だと思わず、前向きに個性だと思うことが大切です。
まずは自分を一番大切にする

「自分は他人よりも頑張っていない」「だからもっともっと自分は頑張るべきだ」
など自分には甘えは許されないなんて思ってないですか?
まずは自分を一番に考えましょう。
大切な人が困っているときにすごく心配してあげたり、アドバイスをしたりできるのに自分のこととなると厳しくなっていたりしませんか?
他の人たちは自分よりも頑張っているに違いない。だから自分なんてまだまだ頑張らないといけない。自分は甘えているなどと思っていませんか?
そんな時は自分を客観的に見て「君はすごく頑張っているよ」などねぎらいの言葉をかけてあげてください。
自分を大切にすることによって気持ちが楽になってきます。
断る勇気を持つ
例えば、仕事で人からの頼みごとを断れず、気づいたら仕事が山のようになっているなんてことないですか?
HSPの人は断ることが苦手だと思います。
私は「断ったら嫌われるかもしれない」「嫌な思いをさせてしまう」などネガティブな考え方をしてしまって、いつも頼みごとを断れませんでした。
しかし、そこは勇気を振り絞って、たまには断ってみることから始めました。
そうすると意外とすんなり済んでしまうことが多かったように思います。
嫌われるとか嫌な思いをさせてしまうと勝手に思い込んでいたんだなと気づきました。
仮に嫌われてしまっても「まあ仕方がないな」くらいの気持ちでいると断りやすくなります。
頼みごとを受け続けることで本当に負担に感じるようでしたら、少しずつでもいいので勇気をもって試しに断ってみましょう。
ひとりの時間を楽しむ

気にし過ぎる性格を変えようとしても、そう簡単には変えれないかと思います。
人と接していると、どうしても気を遣ったり、考えすぎたりして疲れてしまうことがあります。
そんな時はひとりの時間をつくり、ゆっくり過ごすことが大切です。
HSP気質な人は、ひとりでいる時間が好きな人が多いと聞きます。
ひとりの時間を自由に使って、自分の好きなことに没頭することで、ストレス発散できるはずです。
私の場合はお気に入りのカフェに行って読書をしたり、ブログを書いたりしています。
時には散歩をして自然に触れることによって幸せを感じ、ストレス発散をしてます。
ひとりの時間を上手に使えるのもHSPの特技のひとつです。
100点を目指さない
私は、仕事は熱心にする方だと思っています。そして仕事でミスをして周りに迷惑をかけないように完璧に仕事をこなすように心がけていました。
仕事をまじめにやっていない人を見るとイライラしてしまったりします。
ですが完璧主義でいるといつか疲れ切ってしまいます。
そんなときは不完全を受け入れることです。
完璧じゃなくてもいい。100点よりも70点80点くらいがちょうどいい。
完璧にできないことを駄目だと思わず、「完璧にできないことが当たり前」と逆に受け入れることで他人にも自分にも優しくなれます。
自分軸で生きる

私が一番大事にしていることは、他人軸で生きるのではなくて自分軸で生きることです。
他人軸でいきていると、どうしても人の顔をうかがったり、人からどう思われてるか心配でネガティブな考え方ばかりしてしまいます。
私も以前は他人と比べてしまうことが多かったです。
「この格好はダサいかな?」
「周りの人は結婚しているのに、結婚していない自分は周りからどう思われているんだろう?」
「同じ年代の人は稼ぎが多いのに、自分は稼ぎが少ないから駄目な人間なんだ」
など、周りの人の目が気になって仕方がなく、不安な日々を送っていました。
ですが、読書をしたことで、自分らしく生きるには他人軸でいきるよりも自分軸で生きることが大切だということに気づき、少しずつですが自分軸で生きてみように決めました。
その甲斐もあって、今ではあまり人目が気にならなくなり、物事を悪い方向へ深く考えすぎないようにもなってきたので、以前よりも気持ちがすごく楽になっています。
自分軸で生きることの大切さを実感してます。
なにより自分軸で生きていると毎日がすごく楽しいです。
HSPの自分を受け入れることが大事

もしもあなたがHSPで悩んでいるのであれば、まずはHSPのことを知り、自分がHSPであることを受け入れることが大切です。
私はHSPという言葉を知る前までは、自分は他人と考え方が違うことで悩んでいたり、いろんなことを気にし過ぎて生活することにすごく疲れていました。
書籍でHSPのことを知り、自分がHSPだということを受け入れたことで、今まで悩んでいたことやストレスに感じていたことを納得できました。
特技も個性もない平凡な人間だと思っていましたが、HSPという個性を持っていると今ではプラスに考えています。
HSPである性格をマイナスに考える人もいるかと思います。
ですが、考え方ひとつ変えるだけでプラスにもできます。
例えば、以下のようなことがあげられます。
- 相手の考えがわかるということは、相手の考えを先読みして気を配ってあげられる
- 感情移入しやすいからこそ、悩んでいる友達がいたら誰よりも相手のことを想ってあげられる
- 仕事をまじめにこなすので会社の業績に貢献できる
- 物事を深く考えることですばらしいアイデアを思いつきやすい
考え方次第でプラスになることの方が多いんじゃないでしょうか。
自分のできる範囲内で少しずつでいいので考え方を変えてみてください。
自分を一番大切に思い、自分のペースで実践してみてください。
きっと気持ちが楽になっていくはずです。
まとめ
最後になりますが、HSPの人も非HSPの人も、「すごく繊細な人たちが世の中にはいるんだ」ということをまず知ることが大切なんではないでしょうか。
知らないままだとHSPの人はずっと「私は他人と違うから駄目な人間なんだ」などネガティブな感情のままでいるかもしれません。
非HSPの人はHSPの人を見て「なんでそんな小さなことばかり気にしているんだ」とか「自分に甘えすぎだ」とイライラしてしまうかもしれません。
ですがお互いがHSPのこと知り、理解し合うことによって、とても生きやすい世の中になっていくのではないかなと思っています。
助け合って生きていける世の中はとても素敵ですよね。