私はHSPの気質で、日々の生活に生きづらさを感じていました。
そんなある日、本を読んでいるとミニマリストの存在を知りました。
ミニマリストの特長である「最小限のもので暮らす」ことに憧れて興味本位で始めたところ、2年の月日が経ちました。
さまざまなものを手放したことで、いつの間にかHSPであることで悩んでいた生きづらさを感じることが、ほとんどなくなっていました。
生きづらさを感じなくなったのは、もしかしたらHSPとミニマリストの特長が非常にマッチしているからかもしれません。
この記事ではHSPとミニマリストの相性がマッチしている理由と、HSPである私がミニマリストになって実際によかったと感じたことを紹介していきます。
もし、HSPであることに生きづらさを感じているという方は、ぜひご覧になっていってください。
HSPとミニマリストが相性抜群な理由
まずはHSPとミニマリストのそれぞれの特長を見てみましょう。
HSPとミニマリストの特徴やメリットを見比べると、HSPとミニマリストは相性が良いといえます。
例えば、人に気を遣ってしまうのであれば見栄をなくすことで自分軸で生きられるようになり、他人よりも自分を大切にするようになります。嫌な人間関係を断捨離すれば、気を遣う場面が減るかもしれません。
他にも、刺激に敏感なHSPでは部屋が散らかっているのを見ると気になってしまい、掃除を始めたりします。
しかし、とことんきれいにしたいHSPの性格では、物が多いと掃除も毎回一苦労です。
ミニマリストのように必要最小限のシンプルな暮らしをすることで、視界や聴覚を刺激するものは減り、物事を深く考え過ぎずに集中して取り組めたりもします。
このようなことから、HSPの弱点を克服しつつ、強みを活かすことができるので、HSPとミニマリストの相性はとても抜群だと思われます。
HSPである私がミニマリストを目指してよかったこと
では、本当にHSPとミニマリストの相性がいいのかというと、捉え方は人それぞれなので実際のところ自分で試してみないことにはわかりません。
ただ、HSPである私が実際にミニマリストになってよかったと感じたことをお伝えすることで、少し参考になるかもしれませんのでいくつか紹介していきます。
音によるストレスが減った。
HSPは視覚や聴覚、嗅覚などの刺激に敏感だったりします。
私はその中でも音に敏感で、大きな音は苦手だし、小さな音でも気になり始めたらもう止まりません。
たとえば、テレビの音や電子機器の機械音、時計の秒針など、微量な音でも気になってしまうことがあります。
ですが、ミニマリストになって多くの物を手放したことで、音による悩みをかなり軽減することができました。
選択に悩まなくなった
HSPの特長に「深く考える」があります。深く考えるといっても良い方向に考えればいいのですが、大抵は悪い方向に考えてしまうことが多いと思います。
私は深く考えすぎることにより、出かける前の服選びにすごく迷うことが多かったです。
例えば、「この服は場違いかもしれないな」「色合いが季節にマッチしてないかも」など、必要以上に悩み、決めるまでに時間と労力を消費していました。
この悩みを解消しようと服の数や種類を最小限に減らしたことで、服選びにかかる時間をグッと減らすことができました。
感情に振り回されない
HSPは他人が感じていることを、あたかも自分ごとのように感情移入してしまうことがあります。
たとえば、他人から愚痴を聞かされていると自分ごとのように思ってしまって怒りや嫌悪感を抱いてしまったり、ネガティブな内容ばかりのニュースを観ていると気持ちが落ち込んでいってしまいます。
しかし、ミニマリストになったことで愚痴しか言わないような人間関係を見直したり、ニュースを観ることをやめたことで、感情が振り回されることが減りました。
趣味に集中して取り組める
近頃では在宅ワークをする人も増えてきているので、自宅で仕事をする人もいるのではないでしょうか。
自宅で仕事をしようにも部屋は誘惑だらけでなかなか集中することができない人もいるかもしれません。
私は部屋に物が多かったときはいろんな誘惑に負けて集中力が保てませんでした。
HSPは物事に集中し出したらコツコツ取り組めるという強みがあります。
せっかくの強みがあるのに、それを活かすことができないのはもったいないです。
しかし、ミニマリストになり物を減らしたことで、さまざまな誘惑がなくなりました。
物の少ない静かな空間であれば物事に集中して取り組むことができます。
他人の目を気にしない
HSPの人は他人の目が気になって仕方がないことがあります。
私の場合は、歩いていて人とすれ違ったときに「変な格好に見られていないだろうか?」
後ろを歩いている人たちの笑い声が聞こえてくると「私のことを笑ってるのかな?」など、他人から自分はどう見られているかなんて気になることが多々ありました。
これは自己肯定感が低かったせいかもしれません。
ミニマリストになると見栄がなくなり、他人軸よりも自分軸で考えるようになるので、自己肯定感が高まり、他人の目をあまり気にしなくなります。
今では、「自分は自分、他人のことを気にしてても仕方がない」と思えるようになったので気持ちがとても楽になっています。
断る勇気を持った
私は他人に気を使ってしまうあまりに、いつも愚痴ばかりの食事会や、行きたくもない飲み会に誘われたとしても、「断ったら悲しませてしまうかも」「誘ってくれたんだから断るのは気が引ける」などと相手に対して気を使いすぎて断ることがなかなかできませんでした。
ですが、ミニマリストの考え方になってからは自分の心に正直になり、本当に嫌だと思った誘いは断れるようになりました。
大切な人に対しては時間を惜しまず使っていますが、気を遣うだけの付き合いなら逆に失礼かもと思い、誘われても断るようにしています。
趣味を思う存分楽しめる空間
私は読書が趣味です。
自分のお気に入りカフェで読書をするのが好きでしたが、長居してしまうとお店の人に申し訳ないとか、周りの物音に気が散ってしまうことも多々あり、リラックスしきれないこともありました。
ですが、ミニマリストになってからは、部屋に物をほとんど置かなくなったことで、自分好みの最高の空間を手にすることができました。
自分の部屋であれば何も気を使うこともないし、物静かな空間なので読書に集中でき、とてもリラックスすることができます。
HSPはひとり時間を楽しむことが得意でもあるので、物の少ないシンプルな部屋で過ごす時間はHSPの私にとっては最高に楽しい時間です。
まとめ
以上、HSPである私が感じたHSPとミニマリストの相性が抜群の理由について紹介してきました。
もし、刺激に敏感だったり、他人に気を使いすぎたりなどHSPであることで生きづらさを感じているなら、ミニマリストの暮らしをしてみるのもいいかもしれません。
実際私はミニマリストになることで、HSPであることによる生きづらさをかなり減らすことができました。
完全なミニマリストを目指すのは気が重いという方は、まずは自分のできる範囲だけ真似するだけでも気が楽になると思いますよ。