本屋でたまたま目に止まった一冊の花言葉の本。
ちょっと気になったので中身を見てみると、よく知っている花から全然見たこともない花まで、ひとつひとつの花に花言葉がありました。
こんなにも花言葉が存在するんだ!なんか感動!
花を部屋に飾ったり、プレゼントしてみたり、道端に咲いている花に癒やされたりと私達の暮らしの中で花と接する場面は意外と多いと思います。
そんな花ですが、花言葉まで知っているという人は少ないのではないでしょうか。
この記事では花言葉の発祥や由来、花言葉の魅力について紹介したいと思います。
普段目にする花の花言葉まで知っておくと花に対する見方が変わり、花により愛着が湧いたり、花を人にプレゼントする場面では花選びで役に立つかもしれません。
「花にはどんな花言葉があるの?」「大切な人に花をプレゼントしたい」という方は、ぜひご覧になっていってください。
花言葉の発祥
花言葉は、花や植物に特定の種類や色に意味をもたせ、それを伝えるために始まったとされています。
そんな花言葉に特定の起源や、明確な発祥地は存在しないようですが、花言葉に関するいくつかの情報を紹介します。
17世紀頃のトルコで発祥
17世紀のオスマン帝国の首都イスタンブールで、大切な人に想いを伝えたいとき、文字や言葉ではなく花や果物などに想いを託して相手に贈る「セラム」という風習があったとされています。
恋文やラブレターといったところでしょうか。
いやー、なんともロマンチック
ヨーロッパの貴族たちの間で流行
花言葉は、主にヨーロッパの上流階級や貴族の間で流行し、多くの花が特定の意味を持っており、花の選択や組み合わせによって愛情、友情、喜び、哀悼などさまざまな感情やメッセージを表現していました。
フランスで花言葉が大ブーム
1812年シャルロット・ド・ラトゥールが『花言葉』という書物を出版をしたことがきっかけで、フランスで花言葉が大ブームになったといいます。
日本にも花言葉が伝わってくる
その後、花言葉は世界中に広がり、明治時代初期頃の日本にも西洋文化とともに花言葉が伝わってきたといいます。
当時は伝わってきた花言葉をそのまま使っていたそうですが、次第に日本の文化や風習に合わせて、日本独自の花言葉が誕生していったようです。
ロマンチックな花言葉は誰が決めた?
実のところ、花言葉は誰がどうやって決めたのか明確なことはわかっていません。
明確な理由はありませんが、以下のような複数の理由から花言葉は決められたといわれています。
- 花の色や形、香りなどから決められている
- 古代の神話や伝説から決められた
- 花の開発者が決めた
- 一般の人たちから募集して決めている
花言葉の由来は時代や文化、国や地域、植物の特徴などによって解釈はさまざまのようです。
新種の花の花言葉は一般の人から募集しているというのはちょっと意外でしたが、神話や伝説から広まったという理由では、とてもロマンを感じますね。
身近な花の花言葉
古代の人は花に想いを託して大切な人に贈っていたといいますが、花をもらった人は、とても幸せだったと思います。
せっかくなので、身近な花で元気が出そうな花言葉をいくつか紹介したいと思います。
ひまわり
花言葉:「あなただけを見つめる」「情熱」「明るさと元気」「憧れ」
ひまわりは明るく元気な印象を与える花であり、希望や幸福、友情、誇りなどポジティブな意味合いを表現することができます。
カーネーション
花言葉:「母の愛」「愛情」「感謝」「尊敬」「純粋な愛」
カーネーションは母の日によく贈る花で有名ですね。
花の色によって花言葉も変わってきます。
一般的に愛情や深い感情を表現する花として知られていることが多いです。
ラベンダー
花言葉:「優美」「平穏」「幸福」「純粋」「沈黙」「期待」
ラベンダーは香りや効能が特徴的で、ラベンダーの花言葉はそれらが関係しているかもしれません。
チューリップ
花言葉:「愛の告白」「思いやり」「感謝」「優しさ」「愛情」
チューリップの「思いやり」という花言葉の由来は、オランダに伝わる伝説の、ある少女の優しいエピソードからきていると言われています。
オランダのある村の美しい少女に3人の騎士が恋をしました。
それぞれの騎士は家宝である「王冠」「剣」「黄金」をその少女にプレゼントしました。
ですが、恋を迫られた少女でしたが思いやりがあり、誰か一人を選び出すことができませんでした。
そこで少女は「自分を花に変えてほしい」と女神に願い、それぞれの騎士からプレゼントされた王冠が花に、剣が葉に、黄金が球根になり、少女はチューリップの姿に変えた。
このような言い伝えから、チューリップの花言葉ができたともいわれています。
悪い意味を持つ花言葉もある
花にはいろんな色があり、花の色によって花言葉もさまざまです。
花言葉の中には悪い意味を持つ花言葉もあります。
必要以上に気にすることはないと思いますが、なんとなく気にしてしまう人は、花言葉には悪い花言葉もあるということも覚えておくといいかもしれません。
- クローバー(シロツメクサ)「復習」
- 睡蓮「滅亡」
- シクラメン(赤)「嫉妬」
- マリーゴールド「絶望」「悲しみ」
- カーネーション(黄)「軽蔑」
- アジサイ「浮気」
- ひまわり(大輪)「偽りの愛」
花には人を幸せにする力がある
花は人を幸せな気持ちにさせてくれることがあります。
たとえば、花屋さんや花のテーマパーク、道端に咲いている花など、花々の鮮やかさや、花の香りに心が癒やされとても幸せな気持ちにさせてくれることがあります。
他にも、お花をプレゼントされたことがある人ならわかると思いますが、お花をもらったときはものすごく幸せな気持ちになったはずです。
お花をプレゼントされて喜んでいる人を見ると、お花を贈った側の人も連鎖して嬉しくなるものです。
このように、お花というのは人を幸せな気持ちにさせてくれる不思議なパワーがあります。
花言葉に想いを込めて
大切な人に想いを伝えたいなら、花言葉の起源といわれているトルコの風習のように、花に想いを託してプレゼントしてみてはいかがですか?
たとえば、こんなシーンでプレゼントするといいかもしれません。
- 誕生日や記念日などのお祝いごと
- 言葉で想いを伝える勇気が出ない
- 喧嘩して仲直りのきっかけがなくて困っている
- なんでもない日でも日頃の感謝を伝えたい
誕生日や記念日はもちろんのこと、好きな人に想いを伝える勇気がない人は花を贈ることで、想いを伝える勇気をもらったり、なんでもない日に突然のお花のサプライズなんかはきっと相手も自分も幸せにしてくれるはずです。
どんな花を贈ったらいいかわからないという人は、こちらのサイトがおすすめです。
想いをお花に込めて【ベルビーフルール】こちらの記事では、シーン別でお花を選べぶことができます。
もし、お花のプレゼントでお悩みなら、ぜひご覧になってみてください。
花言葉を気にしすぎない
花言葉は花の色によって意味が違ってくると伝えましたが、色以外にも大きさや本数によっても変わることがあります。
あまりにも花言葉を気にしすぎてしまうと、
「この花は良い意味があるけど、捉え方次第では悪い意味になっちゃうかも」
「この花の色は素敵だけど花言葉で悪い印象をあたえてしまうかもしれない」
など、もしお花をプレゼントしようと考えていたとしても花言葉を気にしすぎて選ぶことができないかもしれません。
実のところ、花言葉が決められた明確な理由がないため、そこまで花言葉に縛られる必要ないと思います。
もしお花をプレゼントする際に悩んでしまう人は、あまり花言葉を気にせず、純粋に自分が「この花がいい!」と思えるものを選ぶようにしみてください。
まとめ
以上、花言葉の発祥や由来、魅力について紹介してきました。
花言葉って奥が深いですし、とてもロマンを感じます。
大切な人に想いを伝えたい時は、ぜひとも花言葉に想いを込めて贈ってみてください。
花の不思議な力で、その想いはきっと相手に伝わるはずですよ。