「いつか自分でカフェを経営したい!」
「定年退職したら趣味で喫茶店を開きたい!」
カフェや喫茶店を開業したいと考えている人もいると思います。
でも、もし失敗したらどうしようと不安で一歩踏み出せない人もいるかもしれません。
そんな方のために、実際にカフェを開業したが上手くいかなかった失敗談をお伝えしていきます。
将来カフェや喫茶店を営んでみようと考えている人は、「どんなことで失敗してしまうか?」「失敗したらどんなことがなことが待ち受けているか?」などを知ることができます。
カフェ経営を失敗しない方法についても紹介していますので、興味ある方はぜひご覧になっていってください。
カフェを営んで失敗したこと
では、これからカフェを実際に営んで失敗してきた実体験をお伝えします。
カフェ業を失敗した主な原因は以下の通りです。
- 共同経営
- 従業員の教育を怠った
- メニューを増やしすぎた
- 自分一人でなんでもかんでもやってしまう
共同経営
まず、ひとつ目の失敗なのですが、友達と一緒にカフェを共同経営したことです。
共同経営をしたことが何よりも失敗したと感じています。
共同経営をすることで得られるメリットもありますが、共同経営というものは本当に難しいです。
結局、共同経営は上手くいかず、私は独立して新たにカフェを運営することにしました。
共同経営は絶対ダメだとは言いませんが、おすすめはしません。
それでも共同経営を考えているという人は、共同経営をするメリットデメリットについてまとめた記事もありますので、こちらも一度目を通してみてください。
従業員の教育を怠った
僕は会社に縛られるのが苦手で、それも理由で自分でお店を開こうと思いました。
自由な仕事環境を望んでいたこともあり、従業員にもストレスを感じないように結構自由に働いてもらい仕事を楽しんでもらおうと考えました。
しかし、あまりにも自由にしすぎてしまったため、気づいたときには好きなときにスマホをいじったり、おしゃべりし放題な状態になっていまいした。
私の思い描く仕事の楽しさと従業員の仕事の楽しさがマッチしていなかったのですね。
これは本当によくなかったです。
「これぐらいはやってくれるに違いない」
という思い込みがお店の環境を悪くしてしまいました。
個々の意見を尊重するのはいいのですが、やはり最低限の教育は必要です。
メニューを増やしすぎた
メニューはたくさんあったほうがお客さんも喜んでくれると思い、テーブル席とカウンター席を合わせて20席程の小さなカフェでしたが、メニューの数はかなり多かったと思います。
メニューの数が多ければ材料の数も増え、管理も大変ですし、ロスも多くなりがちでした。
自分一人でなんでもかんでもやってしまう
性格的になんでもかんでも自分一人でやってしまうことが失敗の一つだと感じています。
小さなカフェでの個人経営なのですべてが自己責任でしたので、人に任せることがなかなかできず、なんでもかんでも自分ひとりでやってしまうことが多かったです。
自分一人ではやはり負担がものすごくのしかかります。
やることが多すぎて睡眠や食事もまともに取れず、体調がすぐれない日々を送っていました。
もう少し従業員に仕事を任せることができたら、うまく仕事が回っていたかもしれません。
飲食店で失敗をしないためにも
カフェの経営を失敗したからこそ伝えられる、飲食店で失敗しない方法について紹介したいと思います。
これからカフェ業などを開業したいと考えている人や、現在経営をしているけど上手くいっていないという方は参考にしてみてください。
- いきなり大きな店構えにしない
- 経理はしっかり管理する
- コンセプトを明確にしメニューを厳選する
- 従業員を信頼し、仕事を任せる
- 問題はすぐに解決する
いきなり大きな店構えにしない 家賃はできる限り安い方がいい
お店を始めたころは売上が安定せず、1日にお客さんが3人しか来ないという日もありました。
「今日は一人もお客さんが来ないのではないか」と、ビクビクしながらのカフェ経営でしたが、なんとか経営を維持することができていました。
そんな売上が少ない状況でもなんとか経営ができていた理由が、家賃が安かったことです。
20席ほどの小さなカフェで、月々の家賃が99,000円。
周りの相場に比べると、かなり安い家賃だったと思います。
もし家賃が高かったら、一年経つことなく廃業していたかもしれません。
カフェを開業したいと考えている人は、できるだけ固定費は少なくて済むようにしたほうがおすすめです。
理想はあるとは思いますが、最初から大きな店構えにしてしまうと、かなりリスクが高くなってしまうと思います。
経理はしっかり管理する
僕は以前勤めていた会社で経理のことを厳しく教わっていたので、いざ自分のお店を開いても経理関連のことはしっかりできていたと思います。
お金の管理をしっかり行うことでお店の運営状況を把握することができます。
これは私の周りの経営者の話ですが、「売上は多いはずなのに、お金が全然余らない」とつぶやいていました。その人は自分ではお店のお金の状況をほとんど把握していないようでした。
当然お店のお金の状況がわかっていなければ、なにをどう改善したらいいのかもわかりません。
改善できなければ、いつまで経ってもお金で苦労することになってしまいます。
これは家計管理にも同じことがいえます。
人にもよりますが、いつも「お金が全然足りない」と嘆いている人がいます。
年収が多い人でも同じことをいう人がいますが、お金が入ってきただけ使ってしまう人もいるようです。
もしお金を残したいのなら、しっかり家計管理をして収支のバランスを取っていくことが大切です。
コンセプトを明確にしメニューを厳選する
お店のコンセプトが明確になっていないと、あれもやりたいこれもやいたいになってしまい、メニューもどんどん増えていってしまうかもしれません。
メニューが増えることは悪いことではありませんが、やはり数が多いと管理が大変になり、ロスも増える可能性もあります。
まずは「この店はなにを売りにするのか」と、コンセプトを明確にしておくことが大切です。
もし途中で軸がズレてしまってもコンセプトが明確になっていれば、すぐに軌道修正をすることができます。
従業員を信頼し、仕事を任せる
失敗談でも申し上げましたが、自分一人で仕事を抱え込むことで負担がものすごいことになってしまいます。
これを解決するためには、従業員に仕事を任せることが大切です。
従業員への信頼度が高ければ高いほど、重要な仕事を任せられるようになります。
もし、従業員を信頼することが難しいと感じるのなら、まずは自分自身が従業員から信頼される人間になれるように努力してみましょう。
相手が自分のことを信頼してくれるようになると、おのずと従業員のことを信頼できるようになるはずです。
問題はすぐに解決する
まず最初に最低限のお店のルールやマニュアルをしっかり決めておいてください。
最初にお店のルールを設定しておいても、必ずどこかで問題が出てきます。
問題が出てきたら後回しにせず、解決策をすぐさま考えて、メンバーにフィードバックすることが大切です。
問題を先延ばしにして放置しておくと仕事の生産性が下がってしまう可能性があります。
例えば、勤め先の職場で何か問題が発生したとして、その問題を上司に伝えたとします。
しかし、いつまで経っても問題を改善してくれなかった場合、職場の人たちは不安や不満を抱き、仕事に対するやる気を失ってしまうかもしれません。
仕事を円滑に回すためにも問題が発生したら先延ばしにせず、すぐさま解決策を考えることが必要です。
他にも人それぞれ仕事のやり方が違うというようなことがあると、まだ仕事に慣れていない新人のメンバーが混乱してしまいます。
そうならないためにも、やるべき仕事はマニュアル化して仕事の内容を統一しておくといいでしょう。
仕事のマニュアル化や問題の先延ばしを防ぐためのおすすめ書籍がありますので、興味ある方は読んでみてくださいね!
失敗を繰り返した人だけが成功する
「失敗」と聞くと、ネガティブなイメージを抱く人が多のではないでしょうか。
ですが、本当に失敗は悪いことなのでしょうか。
僕はカフェを運営し、結果廃業することになってしまい大変な思いをしましたが、この失敗があったからこそ様々なことに気づけました。
失敗したことにより、今後の人生にとても役に立てることができます。
今では失敗したことはよかったと思っています。
どんなに成功している人でも一度も失敗をしなかった人なんて一人もいません。
失敗というのは成功するための通過点に過ぎず、失敗を数多く経験した人たちだけが成功できるのだと思います。
もし、なにかに挑戦しようと考えてるけど一歩が踏み出せないという方は、「飲食店で失敗しないためにも」でもいいましたが、家賃を安くするというように、最初は小さく始めることがおすすめです。
小さく始めたとしても必ず失敗はします。
しかし、スタートが小さければ失敗したとしても傷は浅く済むはずです。
傷が浅ければ何度でもチャレンジすることができ、失敗の経験を数多く積むことができます。
失敗を最速で繰り返すことが、成功への一番の近道なのだと思います。
どうしても失敗を恐れてしまう人はスーパーマリオに勇気をもらいましょう。
まとめ
以上、勢いでカフェを開業して失敗してきた体験談について紹介していきました。
これからカフェや喫茶店、飲食店を開業してみようと考えている人は今回の失敗談を読んで、どんなことで失敗してしまうのかということに気づけてもらえたかもしれません。
自分自身が失敗の経験をすることが一番の学びになると思いますが、いろんな人の失敗からもたくさんのことを学べます。
どうしても失敗が怖いという人は、まずは他人の失敗談をたくさん知ってみましょう。
最後になりますが、どんなことでも挑戦すれば必ず失敗はつきまといます。
失敗することは悪いことだと思わず、自分が背負えるリスクの範囲内で様々なことに挑戦していってくださいね。