「投資を始めたいんだけど、投資はリスクがあると思うと怖い」
「最近投資が流行ってるみたいでなんとなく始めてしまったけど、なにを買えばいいかわからない」
そんな人向けに、投資の神様と呼ばれているウォーレンバフェットの投資の基本をまとめてみました。
ウォーレン・バフェットはアメリカの有名な投資家です。
バフェットのすごさは、どこどこの株を購入したという報道が流れると株価が大きく上昇するほどバフェットの言動は注目されるほどです。
日本の株は買わないといっていたバフェットですが、2020年に日本株を購入したというニュースで騒がれていたこともあり、名前は知っている人もいるのではないでしょうか。
そんな投資界隈では超有名人のウォーレン・バフェットの投資の基本、投資術を紹介していきますね。
投資に必要な基本的な考え方について解説しているので、投資を始めたばかりでどういった企業に投資をしたらいいかわからないという人は投資先を選ぶのに参考になると思います。
いきなり自分のオリジナルの方法で投資を始めるよりも、まずは成功者のまねをすることから始めるのがいいかと思いますので、興味のある方はぜひご覧ください。
ウォーレン・バフェットの投資術
今回こちらの書籍を参考にさせていただきました。
ウォーレン・バフェットの投資法が漫画でわかりやすく描かれていますので、詳しく知りたい方は読んでみてくださいね。
バフェットの投資の基本、投資術は以下のとおりです。
- 複利効果で長期運用
- 投資で失敗しない3つの教訓
- 会計学を学ぶ
- バフェットの投資ルール
- バフェットの投資スタンス
- うわさや評判も重視する
複利運用
バフェットは子供のころ『1000ドルを稼ぐ1000の方法』というビジネス書で複利効果を学び、複利効果の重要性に気づきました。
複利効果とは元本+利子にさらに利益を増やす仕組みです。
1年目 100万円×1.05=105万円
2年目 105万円×1.05=110万2500円
3年目 110万2500円×1.05=115万7625円
4年目 115万7625円×1.05=121万5206円
5年目 121万5206円×1.05=127万5966円
仮に年率5%の運用をずっとし続けられるとしたら、10年後には約163万円、50年後には約1147万円にもなります。
このように長期に渡って複利運用を続けていけば、雪だるま式に資産は増えていきます。
ちなみに元本に利子を含まない運用の単利運用の場合は元本×利回りで毎年5万円の利益しか生まず、50年後には350万円にしかなりません。
単利と複利では、(1147万円−350万円)約797万円もの差が出ることになります。
バフェットは複利運用と長期投資はとても相性がよいと考えています。
大きな資産を築くには長い時間がかかります。
逆に言えば時間をかけてしっかりとした投資をすれば誰にでも大きな資産を手に入れる可能性があるということです。
リスクを下げるためには、全世界株式のように幅広く分散された企業に投資できる投資信託などがいいかもしれません。
投資で失敗しない3つの教訓
11歳で初めて株式投資を経験しています。
バフェットは姉を誘って初めて株式を購入したが、株価が下がってしまったことにバフェット少年は動揺。
おまけに姉には毎朝文句をいわれたといいます。そしてこれ以上損をしないようにと持っていた株を途中で売却。
しかしその後、株価は上昇し、500ドル近い利益を逃してしまいます。
この失敗を経て、バフェット少年は次のような3つの教訓を学びます。
- 目先の利益にとらわれない
- 他人のお金で運用しない
- 買ったときの株価にこだわらない
何事も経験は大事ですね。
まだ子供だったバフェットは失敗にめげず、失敗から学びを得ることで成長していくことができました。
会計学を学ぶ
会社の株を買うなら、その会社のことを知らなければならない。
会社のことを知るには業績を読めるようにならないといけないと思い、バフェットは会計学を学ぶことにします。
会計学を学ぶことで会社の財務諸表を読み解くことができるようになります。
会社の業績がわからないまま、なんとなくで株を購入することはギャンブルと変わりません。
株式投資をする際は会計を学ぶことはとても大切なことです。
会計を学ぶには簿記の知識がおすすめです。
簿記の知識があれば株以外のことでも役に立ちます。
家計管理がしっかりできるようになったり、自分の勤めてる会社の状況も知ることができるかもしれません。
会社の状況がわかるので就職先や転職先がどんな業績なのか知るのにも役に立ちます。
バフェットの投資ルール
バフェットには以下のような投資ルールがあります。
- 事業内容が単純明快
- 安定した業績を誇っている
- 今後も成長が期待できる
- 株価だけではなく企業そのものを見る
事業内容が単純明快
- 自分がわからない企業や分野には投資しない
- 投資は企業の事業内容や収益源をどれだけ理解しているかで決まる
事業内容が単純明快で自分の熟知している企業だけに投資すべきだと考えています。
「なんとなく成功しそうだ」というだけで投資をすると上手くいかない可能性があります。
自分が知らない分野や業界はまず調べてみて、理解できなければ投資をしないようにするのが賢明です。
安定した業績を誇っている
長期にわたって赤字や大きな収益の差がなく、同じ製品やサービスを提供していて好業績の企業は安全性が高い。
こういった安定した業績を誇っている企業にだけ投資をする。
今後も成長が期待できる
- これからも業績が伸びていく企業に投資する
- 常に需要があり、代替品のない商品やサービスを提供している企業は今後も期待できる
バフェットはコカ・コーラの株を買っているが、コカコーラのように圧倒的なシェアとブランド力なら10年20年後も変わらず人々に飲まれ続けるだろうと判断したため、株を保有し続けています。
株価だけではなく企業そのものを見る
- 顔ぶれをみる
- 株主に対して誠実であるか
- 積極的に情報開示を行っている
- 社長のメッセージ
年次報告書や財務諸表で企業の本質的価値を見る。
よいニュースだけなく悪いニュースも開示している企業は透明性のある誠実な企業といえます。
配当金などで合理的な資本分配を行っているか、経営陣の顔ぶれや、社長のメッセージで企業のそのものを知っておくことも重要です。
バフェットの投資スタンス
バフェットは投資ルールに基づき、「事業、株価、業績、能力」これらすべてに当てはまる企業だけに投資をしています。
そして以下のような方法で投資先を探し出します。
- 自分が理解できる企業の名前を書き出す
- 株価が割高なものと経営者や事業環境が良くない企業を外す
- 残っている企業について相続したつもりになって長所や短所をつかむ
もし自分の会社に投資するとしたら
バフェットはこんなことをいっています。
「10年保有したいと思えない企業は10分でも保有すべきではない」
10年もの長い期間株を保有するとなると、その企業のことを信用していないとできないと思います。
投資先をどこにしようと考えているときに、もし自分の会社に投資するとしたらと考えてみてください。
自分の会社の会社理念、社長の考え、会社の環境、売上などこのようなことは自分の会社なら見えてくると思います。
投資先を選ぶ時も同じです。
社員が会社に対して不満だらけ、ハラスメントが横行、社内が汚い、働きにくい環境など、こんな会社には投資したくないですよね?
株式で投資先を選ぶ時は企業の中身まで見ることが賢明です。
企業の内側を直接見ることは難しいと思いますので、会社のホームページや財務諸表、悪い噂がないか、商品、サービスはしっかりしているかなど読み取る必要があります。
株価だけで判断せず、自分が納得いく企業だけに投資するようにしてみてください。
うわさや評判も重視する
バフェットは投資判断をするとき、うわさや評判などの周辺情報を重視しています。
たとえば、ウェブサイト上の口コミです。
AmazonやYahooショッピングなどの商品レビューやツイッターやインスタグラムなどのSNSにおける投稿などがあげられます。
それらの情報を読み取ることで、過去の収益やチャートではわからない企業価値や評判、ブランド力、ネームバリューといったものが見えてきます。
個人投資家のブログで、ある企業についてよくまとめてあったり、自分とは異なる視点で買いや売りの判断をしていたりするので、自分の判断を修正したりすることもできます。
ただし、現代は膨大な情報社会なので信憑性のない情報も多くあります。
そういった情報を鵜呑みにせず、情報に振り回されないようにしていかなければなりません。
最終的な判断はあくまで自分で行うことが重要です。
ウォーレン・バフェットの投資法はシンプル
バフェットの投資法はじっくり企業を調べて優良企業だと思った企業の株価が割安な時に買い、あとは成長するのをずっと持ち続けるというとてもシンプルな投資法です。
なにか特別なことをやっている訳ではありません。
彼は自分が決めたルールをきちんと守っているだけなのです。
AmazonのCEOであるジェフ・ベゾスはバフェットにこんな質問をしています。
「なぜみんなあなたの投資戦略を真似しないんですか?」
バフェットはこう答えています。
「ゆっくりお金持ちになりたい人なんていないよ」
大きな資産を築くにはとても時間がかかります。
ですが多くの人は一刻も早くお金持ちになりたいと願っているので、目先の利益を優先してしまい、ギャンブルや投機的な手法でお金を得ようとしてしまいます。
確かに一攫千金を夢見て宝くじで高額当選した人もいますが、それはほんの一握りです。
突然お金持ちになれる可能性はありますが、なにも学ばないままでお金持ちであり続けるのはとても難しいことです。
やはり投資はギャンブルではありません。
お金を儲けるということはそれなりの努力が必要です。
大きな資産を築くためには長い時間が必要ですが、お金のことや資産運用の知識や経験にも時間をかけていくこともとても大切ですね。
おわりに
ウォーレンバフェットから学ぶ投資の基本について紹介してきました。
やはりお金を儲けるということは簡単なことではありません。
投資をする際は投機的な手法にならないように基本はしっかりしておきましょう。
最後にバフェットの言葉を少し紹介して終わりたいと思います。
「まずまずの企業をすばらしい価格で買うより、すばらしい企業をまずまずの価格で買うほうがよい」
書籍「マンガでわかるバフェットの投資術」バフェットの言葉より
「他人が貪欲になっている時は恐る恐る、周りが怖がっているときは貪欲に」
「私は76歳になった今でも、19歳のときに本で読んだ考え方を実践しています」
今回投資で成功しているウォーレン・バフェットのことについて書きましたが、投資の世界には絶対はありません。
投資をする際はすべて自己責任でするようにしてください。
投資で有名な方やインフルエンサーのいうことを参考にしても盲信はしないことが大切です。
成功者から学び、経験を積んで、自分なりの投資スタイルを築いていきましょう。