読書は人生にさまざまな効果をもたらす素晴らしい活動です。
読書をすることで知識を得ることだけではなく自己成長やストレス軽減にもつながります。
そんな読書ですが、文化庁の「国語に関する世論調査」より、こんな調査結果が出ていました。
「1か月に大体何冊くらい本を読むか?」という質問に対して「読まない」と答えたのが47.3%、「1,2冊」37.6%、「3,4冊」8.6%、「5,6冊」「7冊以上」と答えた人はそれぞれ3.2%。
こちらは平成30年の調査結果です。過去の平成20年、25年にも同様の調査をしたそうですが、あまり変化は見られなかったそうです。
日本人のおよそ半数の人は本を全く読んでいないか、読んでいても1か月に1~2冊程度だということになります。
こちらの調査結果を見る限り、まだまだ読書をする人は少ないようです。
別の質問で「自分の読書の量を増やしたいと思うか」という質問に対して「そう思う」と「ややそう思う」と答えた人の両方を合わせた割合は60.4%もありました。
読書をしてみたい、読書の量をもっと増やしたいと思っているけど、何かしらの理由で読むことができない人たちがたくさんいるということですね。
今回はそんな読書に魅力を感じている人たちにもっと読書に興味を持ってもらうために、読書がもたらすさまざまな効果についてお伝えしていきます。
この記事を読むことで読書に秘めた可能性に気づき、たくさんの本を読めるようになるかもしれません。
読書に少しでも興味をお持ちの方はぜひご覧になっていってください。
- ネガティブ思考な人
- スキルを上げたい人
- ストレスを感じやすい人
- 生きがいを見つけたい人
読書がもたらす12の効果
では早速、読書がもたらす効果をご紹介していきます。
読書がもたらす12の効果は以下の通りです。
- 知識が増える
- 価値観が変わる
- 語彙力が上がる
- 信憑性の高い情報に触れることができる
- 成功や失敗を学べる
- 選択肢が増える
- 新しいアイデアを思いつく
- コミュニケーション能力が上がる
- 読書の速度が上がる
- リラックスできる
- 自己肯定感が高まる
- 想像力が広がる
読書をすることで、以上のような効果を得られます。
これらの読書の効果について順番に説明していきますね。
知識が増える
まず、なんといっても読書をすると知識が増えるということです。
読書の面白いところなのですが、一冊の書籍を読むとなにかしらの知識を得ます。
たとえば、夢をかなえる方法についての本を読んだとします。
「なるほど、夢をかなえるにはまずは目標を設定することが大事なんだな」ということを学んだとしましょう。
「目標を設定する」ということが重要と感じたら、次に「目標の立て方」について書かれている書籍を読んでみます。
そして、その本から「習慣化することが大切」だということを学びます。
「習慣化するコツは何だろう?」と興味を持ったなら・・・・
このように次から次へと学んでいくことで知識が増えていきます。
読書をすると一つの知識から派生して別の知識を得ることができ、そして点と点が一つの線でつながっていく感覚が読書の楽しさのひとつであり、メリットでもあります。
価値観が変わる
読書をしていると様々な著者の考え方や価値観に触れることができ、「へぇ、こんな考え方もあるんだな」など、気づきを得ることがあります。
気づきを得ることによって、物事の考え方や価値観がいつもと違って見えることもあります。
たとえば、お金はすごく大事なものだと思っていたが、過ぎた時間は二度と戻ってこないということに気づきお金よりも時間を大切にしようと決めた。
物欲を満たすことでしか幸せを感じられなかったのに価値観が変わることで、「自然に触れるだけでもこんなに幸せなんだ」ということに気づく。
もちろん捉え方は人それぞれですが、いろんな著者の考え方や価値観に触れることで、今まで自分が感じていた価値観とは別の価値観に変化していくかもしれません。
語彙力が上がる
たくさんの書籍を読んでいると知らない単語や言葉の言い回し、表現の仕方を知ることができます。
いろんな言葉に触れていると「自分は全然言葉を知らないんだ」などと思い、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、それは逆に新たな言葉を知るチャンスです。
今まで使ったことのない言葉を意識し、気になった言葉を調べることによって語彙力がアップしていきます。
語彙を使いこなして仕事に役立てたり、日常の会話やメールでのやり取りなどでも効力を発揮します。
自分の思いや気持ちを上手く言葉にして表現するには、単語や言い回しなどを知っておくことも大切です。
信憑性の高い情報に触れることができる
今の世の中はさまざまな情報であふれかえっています。
特にネット上の情報は誰でも簡単に発信することができるので、情報自体に信憑性があるかどうかわかりません。
書籍に関しては書籍が完成に至るまでに編集者、校正者、専門家などさまざまな人たちによってチェックがされるので信憑性は高いといえるでしょう。
そんな信憑性の高い書籍を読むことによって正しい情報を得る機会が増えるはずです。
間違った情報を鵜呑みにしてしまわないように、情報をきちんと区別できるようにすることは、今の豊富な情報社会ではとても大事なことです。
成功や失敗を学べる
「経験に勝るものはない!」といいますが、確かに自分が経験することで得られるものは絶大です。
人は成功と失敗の繰り返しで成長していくのだと思います。
ただ自分一人でさまざまな経験をするにはあまりにも時間が足りません。
そんな時は、書籍から成功や失敗を学ぶことができます。
もちろん自分が実際に経験したことには劣りますが、書籍では著者の経験が凝縮されているので、限られた時間の中でも多くのことを学べます。
しかも一冊1,500円程度で数時間で読めるので、コスパ面でも非常にいいですね。
選択肢が増える
知識が増えてくると向上心や好奇心が高まり、実際に経験することでやれることの選択肢が増えていきます。
たとえば、ブログに関する書籍を読んでいると、
「パソコンは苦手だけど、ちょっとやってみようかな?」
という気持ちになったとします。
実際にブログ活動をしていくとライティングスキルや文章力が高まり、
「次はWEBライターの仕事も目指してみようかな?」
「書籍も出版してみたいな!」
など選択肢がどんどん広がっていくという感じです。
今まで考えもしなかったことでも読書がきっかけで視野が広がり、徐々に選択肢が増えていくのは人生の可能性も増えていくということでもあります。
新しいアイデアを思いつく
読書をして知識や発想力が高まると、ひらめきやすくなります。
自分が持っている知識を柔軟に考え応用することができれば、新しいアイデアを思いつけるようになるかもしれません。
仕事で活かすことができれば、仕事の効率化や収入アップを期待できますし、私生活ではより良い豊かな生活が送れるようになるかもしれませんね。
知っていることが多いほどひらめきが増え、新しいアイデアを思いつくことで人生の喜びを感じることができると思います。
コミュニケーション能力が上がる
人との会話が続かない、上手に説明できないなど、コミュニケーションで困った経験をしたことはありませんか?
前途でも述べましたが読書をたくさんすることで、知識が増え語彙力もアップしていきます。
他にもボキャブラリーや表現力、話し方や聞き方を学ぶことができればきっとコミュニケーション能力は向上していくはずです。
相手にどう話したら伝わるか、どうやったら相手を楽しませられるかなどを考え、言葉のチョイスや表現の仕方次第で自分の言いたいことを上手く伝えられるようになります。
コミュニケーション能力が上がって会話を楽しむことは、なによりも嬉しいことですね。
読書の速度が上がる
たくさんの書籍を読んでいくと読む速度が上がっていきます。
速読や舜読のようなものがありますが、意識しなくても本をたくさん読んでいけば、おのずと本を読むことに慣れ、早く読めるようになっていきます。
もちろん早く読めるようになればいいというわけではありませんが、限られた貴重な時間の中でスピーディーに効率よく本を読めるようになるに越したことはありません。
ただし、早く本を読むことばかりに意識しないように、本の内容をインプットとアウトプットをバランスよくしていくことも忘れないように気をつけましょう。
リラックスできる
読書にはリラックス効果があるとされています。
イギリスのサセックス大学の研究によると、6分間の読書をすることでストレスレベルを68%も引き下げるという研究結果があるとのことです。
これは音楽鑑賞やお茶、コーヒーを飲む、散歩するなど様々なリラックス方法の中でも読書はもっとも効果的なリラックス方法だといえるそうです。
難しい本よりも自分の好きな本や読みやすい本、小説などの方がリラックス効果が高いようです。
私事ですが読書をしていて共感できるような内容だと読み終わった後に、ものすごく心がスッキリしている印象があります。
自己肯定感が高まる
読書を重ねていくことで知識が増え、自己成長につながります。
そしてさまざまなことに興味を持ったり、挑戦しようという気持ちも高まります。
失敗や成功を繰り返すうちに自信が持てるようになります。
このように読書を続けることで自己肯定感は高まり、物事を前向きに考えられるようになります。
自己肯定感を高めたい人はこちらの記事もおすすめです。
想像力が広がる
読書の中でも小説を読むことは想像力を膨らませるのに非常に効果的です。
小説を読むと物語やキャラクターの描写を読み取り、自分自身の頭の中でイメージを作ります。
たとえば、「森の中にひとりの少年が走っている」という文章を読んだら、実際に森や少年の姿を想像することができます。
このように小説を読むことで想像力を刺激し、物語の中の出来事や人物、状況、世界観などを頭の中で作り出すことができます。
他にも、小説の登場人物の感情や行動などに共感をすることで、新たな視点や考え方を与えてくれたり、考えさせられることもあります。
小説を読むことは、さまざまな感情や考え方に触れることで想像力は広がり、今まで考えもつかなかった新たなアイデアや可能性を見つける手段になります。
小説の中でさまざまな問題や人間関係、心のあり方など考えさせられることもあります。
状況を心の中でイメージし、読者の想像力で豊かな世界やキャラクターを作り出します。
読書家で有名な人たち
読書にはたくさんのメリットがありますね。
読書にはとても素晴らしい力を秘めていると思います。
そんな読書を愛している、読書家で有名な方たちをご紹介しますね。
海外で有名な読書家
- マイクロソフト社の創設者
ビル・ゲイツ氏 - Facebook(現在Meta)の創業者
マーク・ザッカーバーグ氏 - 宇宙開発企業スペースXの創業者およびCEO、電気自動車企業テスラの共同創設者およびCEO
イーロン・マスク氏
日本で有名な読書家
- 芦田愛菜さん
- 大谷翔平選手
- 又吉直樹さん
- 石田ゆり子さん
- 堺雅人さん
こちらの方たちは読書家として有名です。
毎日多忙の中、読書の時間を確保しているのは驚きですね。
読書だけではないですが、膨大な知識や発想力があるからこそ人生を成功へ導けたのではないでしょうか。
まとめ
以上、読書で得られる効果について紹介してきました。
日本ではまだまだ読書をする習慣がある人は少ないようです。
ですが読書にはたくさんのメリットがあります。
今回の記事を読んで少しでも読書に興味を持っていただけたら幸いです。
もしかしたら人生を変えてくれるかけがえのない一冊に出会えるかもしれませんよ。