「将来のお金、どうなるんだろう…」
「円安とかインフレって何?」
「税金の仕組みがさっぱり…」
お金のことで、こんな風に悩んだり、誰にも言えずに苦しんだ経験はありませんか?
この記事では、お金のことで悩んでしまう根本的な原因を深掘りしていきます。
原因を理解することで、お金に対するネガティブな思い込みに気づき、行動を変える第一歩を踏み出せるはずです。
お金の悩みが尽きないという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- いつもお金のことで頭がいっぱい
- お金についてもっと知りたいけど、何から始めたらいいかわからない
- 老後の資金について漠然とした不安がある
なぜ、私たちはお金に悩んでしまうのか?
そもそも、なぜこんなにも多くの人がお金のことで悩んでしまうのでしょうか?
その根源にあるのは、シンプルですが、
「お金について知らないことが多いから」
という事実です。
人間の脳は、未知のものや理解できないものに対して、不安や恐怖といったネガティブな感情を抱きやすいと言われています。
つまり、お金についてよく知らないことが、私たちを悩ませる大きな原因になっているのです。
この点を裏付ける興味深いデータがあります。金融広報中央委員会が実施した「金融リテラシー調査結果(2022年)」を見てみましょう。








こちらの金融リテラシーについての調査結果をさらに詳しく知りたい方はリンクを貼っておきますので興味ある方は一度ご覧ください。
この調査結果からわかるのは、
- 若い世代ほど金融リテラシーが低い傾向にある
- 金融や経済情報を日常的にチェックする人ほど正答率が高い
- 金融リテラシーが低い人ほど金融トラブルに遭遇しやすい
ということです。
つまり、お金の知識不足は、将来の不安だけでなく、現実的なトラブルのリスクを高め、さらにお金の悩みを深刻化させる可能性があると言えます。
「もっと早くお金のことを知っていれば…」と感じている方もいるかもしれません。
僕もその一人です。
金融トラブルを避け、お金のことで悩まない人生を送るためには、お金についての知識、つまり金融リテラシーを高めることが不可欠なのです。
\自分の金融リテラシーはどのくらい?まずは現状を知ってみよう!/
「金融広報中央委員会 知るぽると」のサイトでは、金融リテラシークイズで自分の知識レベルをチェックできます。試してみてはいかがでしょうか。
金融知識を阻む壁?お金に対する環境と思い込み


お金の悩みを解消するためには金融知識を高めることが大切だとわかりましたが、なぜ私たちは十分な知識を身につけられないのでしょうか?
そこには、私たちが置かれている環境や、無意識に抱いているお金に対する思い込みが影響している可能性があります。
例えば、以下のような要因が考えられます。
- 学校教育でお金について教わる機会が少ない
- お金に対してネガティブなイメージを持っている
- お金の話をすることに抵抗がある
- 大人になっても金融知識を学ぶ機会が少ない
- 「貯蓄は美徳」という考え方が根強い
一つずつ見ていきましょう。
学校教育でお金について教わる機会が少ない
日本の学校教育では、金融に関する知識を体系的に学ぶ機会が限られています。
先ほどの金融広報中央委員会の調査でも、金融教育を受けたことがあると答えた日本人はわずか7%。アメリカの20%と比較すると、その差は歴然です。
人生においてお金は非常に重要な要素であるにも関わらず、学校でしっかりと教わってこなかったことが、私たちがお金に悩む原因の一つと言えるでしょう。
しかし、良いニュースもあります。2022年4月からは、高校生を対象に金融教育が始まりました。これにより、将来世代の金融リテラシー向上に期待が高まります。
お金に対してネガティブなイメージを持っている
- 「お金を稼ぐのは汚いこと」
- 「不労所得なんてズルい」
- 「投資はギャンブルだ」
- 「本当の幸せはお金では買えない」
このようなお金に対するネガティブなイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか。
もちろん、お金が全てではありませんが、現代社会においてお金は生きていく上で欠かせないものです。にもかかわらず、お金を稼ぐこと自体を悪く思ったり、お金に悪いイメージを持ってしまうのは、少し不思議なことかもしれません。
このようなネガティブなイメージは、お金について学ぶことへの抵抗感を生み出し、金融知識習得の妨げになる可能性があります。
お金の話をすることに抵抗がある
お金に対するネガティブなイメージが影響してか、お金の話を他人とすることをためらう人も多いでしょう。
「お金の話はタブー」というような風潮があるかもしれません。
しかし、誰にも相談できず、わからないことをそのまま放置していては、お金の不安は解消されません。
もし、お金について誰かに相談したいけれど躊躇してしまう場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することも有効な手段です。
大人になっても金融知識を学ぶ機会が少ない
大人になると、自ら積極的に学ぼうとしない限り、体系的に金融知識を身につける機会は限られます。
周りに詳しい人がいなかったり、お金の話を避けがちな環境では、なおさら学ぶ機会は遠のいてしまうでしょう。
例えば、毎月の給料から引かれている所得税や住民税について、詳しく理解している人はどれくらいいるでしょうか?
会社員時代、僕も給与明細を見て税金が引かれていることは理解していましたが、「まあ、そういうものだろう」程度にしか考えていませんでした。
しかし、会社を辞めて自営業になったことをきっかけに税金について学び始め、税金の知識がないことで損をしていたことに気づきました。
「申請が面倒くさい」という理由だけで、本来支払う必要のない税金を納めていたり、受け取れるはずの還付金を逃していたのです。
税金の知識があれば節税につながることもありますし、副業をしている人などは確定申告の時期に慌てることもなくなるはずです。
「貯蓄は美徳」という考え方が根強い
- 「貯金がない人はダメ人間だ」
- 「無駄遣いは良くない。将来のために貯金しておこう」
- 「投資は危険。貯金が一番安全だ」
- 「貯金が増えれば安心できる」
- 「貯金以外の資産運用方法を知らない」
このような「貯蓄は美徳」とする考え方が、日本には根強く残っているように感じます。
もちろん貯金は大切ですが、貯金だけに頼ることが本当に安全なのでしょうか?
このように「貯金は美徳」のような風潮があるように思います。
こうしたことから貯金することが一番望ましいと思い、他の方法を学ぶ機会を失なっているのかもしれません。
日本銀行のデータによると、「資金循環統計(2022年第2四半期)」2021年度末時点で家計の金融資産が2000兆円を超えたそうです。
そのうち現金・預金は約1100兆円にも上がります。
この数字からも、日本人がいかに預貯金を好むかがわかります。
この背景には、バブル崩壊の経験があるかもしれません。
当時、不動産投資などで大きな損失を出した人が多く、それが「投資は怖い」というイメージにつながった可能性があります。
日本人が貯金好きなのは日本経済のバブル崩壊が背景にあるのかもしれません。
また、日本中がバブル経済に湧いていた1990年代ころの銀行の定期預金金利の水準が5~6%だったそうです。
当時、僕が小学生だったころ、僕の父親が「宝くじで大金が当たったら銀行に預けておくだけで一生暮らせる」と言いっていたのをよく覚えています。
このような経験から、「投資は危険、貯金が安全」という考え方が世代を超えて受け継がれ、貯金に集中するようになったのかもしれません。
時代の変化と共に、お金の付き合い方もアップデートを
バブル期のような高金利時代は終わり、現在、銀行の定期預金金利は非常に低い水準にあります。普通預金に至っては、雀の涙ほどの利息しかつきません。
さらに、日本人の賃金はバブル崩壊以降、ほとんど上がっていないと言われています。
給料が増えない、貯金してもお金は増えない、物価は上昇し続ける。これでは、お金のことで悩んだり、将来に不安を感じてしまうのも無理はありません。
もちろん、「もしもの時のための貯金」は重要です。
ある程度の貯金があれば、心の安定にもつながります。
しかし、貯金だけに頼って生計を維持していくのは、現代においては難しい時代になっていると言えるでしょう。
貯金は大切ですが、円資産だけに集中投資していると考えることもできます。円安が進めば、円の価値が下がり、相対的に資産価値が目減りしてしまうリスクもあります。
貯金を否定するわけではありません。
しかし、もしあなたが将来のお金について悩んでいるなら、時代の変化に合わせて、お金との付き合い方、備え方を見直す必要があるかもしれません。
まとめ
今回は、私たちがお金に悩む原因と、その背景にあるかもしれないお金に対する思い込みについて解説しました。
お金に困る原因は、お金について知らないことが多いから。
そして、その原因の根底には、
- お金について学ぶ機会が少なかった
- お金に対してネガティブなイメージがある
- お金の話を避けがち
- 大人になっても学ぶ機会がない
- 「貯蓄は美徳」という考え方
など、様々な要因が複雑に絡み合っている可能性があります。
もしあなたが今、お金のことで悩んでいるなら、まずはお金に対するネガティブな思い込みを手放すことから始めてみましょう。
思い込みを捨てることで、新しい解決策が見えてくるはずです。
お金の悩みから解放され、より豊かな人生を送るために、少しずつでも金融知識を高める行動を起こしていきましょう。